生活音─世界の端で。
かちかちかちかちかちかち
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
かちかちかちかちかちかち
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
かちかちかちかちかちかち
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
かちかちかちかちかちかち
ぱちぱちぱちぱちぱちぱち
…煩い。
かち。
いつからこんな音が、なんてとうにわかりきっている。
それはきっと、オレが生まれてから、ずっと鳴っていた。
最初は気にならないくらいの音だった。
だが、時間が経つにつれこの音はどんどん大きくなっていって、今じゃオレの手に負えないほど鳴り続けるようになった。
…いや、元からオレがどうにかできるものじゃあなかったな。
だってこれは、オレの心臓の鼓動のようなものだから。
オレが生きている限り止むことはないのだ。
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