鶴月SS「私の味方はお前だけになってしまったな」
その言葉を聞いた月島は静かに目を見開いた。
「私だけ? ハ、いえ、すみません。……勿体無いお言葉です、そんなこと言って頂かなくても私は……」
銃をキュッと握って月島は少し目を伏せる。しかし、すぐに顔を上げてキビキビとした声を出した。
「お気を確かに、鶴見中尉殿。たった一目でも外をご覧ください。貴方を信じて命をなげうつ者達がこれだけ……当然私もその一人です」
なんだか、月島はそう自身に言い聞かせているようだった。自分は特別なのだと考えを避けようとするような……。
「私はただお前といたいだけだ。空を翔んで太陽に焼かれる時も、安寧を求めて地獄に突き当たる時も、お前といたいから」
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