帰ってきたトキヤくんをお出迎えしたと同時に腕の中にグッと引っ張られる
「と、トキヤくん」
「……」
「おつかれ?大丈夫?お風呂できてるよ」
「………ええ」
「……トキヤくん?」
首筋をすんっとにおわれ、あなたはもう入ってしまったんですね。とぼんやりつぶやく
「うん、今日は早めにね」
「…………」
「えっと、とりあえずなかはいらない?」
「………ん、」
こくん、と首を縦にふったのに、全然その場から動こうとしない。
どうしたもんかな、と顔をのぞき込む
あっ……とおもった。そのギラギラとした眼差しに
「……っんう」
目がぱちっとあった瞬間にはもう唇がぱくりとたべられた。
「っふ……んっ、んちゅ」
あいたすきまからぬるりと熱い舌がはいってきて、我が物顔で口の中をぐちゃぐちゃと荒らしていく。
2006