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    アオルタ

    一次創作とTRPGメインのショタコンです

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    アオルタ

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    ヤゼルPC差分

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    105@海自艦擬人化

    DONE5201+5203+②
    長兄が里帰りしたので!
    感覚的には子供を構う親戚のおっちゃん。
    一面雲が覆う寒々しい空模様の中、冷気に身を縮こまらせつつ艦から降り立った。昨日の陽気とのあまりの差に、方々でさみぃと漏らす声が響いている。
    雑務処理に散る乗員達を横目に一人ドックへと足を運ぶ。記憶の中の小さな弟も、もう就役が近いから随分大きくなっていることだろう。そんなことを考えながらのんびり歩く自身の足音に、徐々に近付く子供の駆ける音が加わる。少し思い返して護衛艦の子か、と合点がいった。ひょっこりと覗かせた背格好からも恐らくそうだろう。
    くまの、と名前を呼べばにこりと笑う。釣られて寒さで強張っていた表情が自然と緩んでいく。数歩の距離を詰め、子供の相手は慣れないなりに腰を落とし目線を合わせた。
    「あき君のお兄ちゃん?」
    「うん。そうだよ。あきは何処に?」
    向こう、と指差す先には艦本体。その甲板にうっすらと小さな頃の面影が残る姿が見える。ほんの少し見ないだけですっかり大きくなったものだ。いまはちょうど、子供のように甘えるか大人として対等に振る舞うかどっち付かずの時期で、実質初対面の兄に面と向かうには複雑だろうと、距離を保ったままタイミングは任せるつもりで様子を窺っている。
    「あのね。あき 933

    105@海自艦擬人化

    DOODLE暑い地域に出張中の118、公式アカウントから"溶けずに頑張っています"と紹介されていたのがかわいかった。お疲れ様です。
    冬の名をもって 夏が終わりきらないような暑い日に日本を発って以降、ぬるま湯のように温かな海水が常に艦を纏っている。人の身にもじりじりとした日差しが容赦なく照りつけ、半袖から覗く腕はじっとりと汗をかいていた。夏生まれだからか、寒いよりは暑い方が馴染みはある。あるけれど、年中となると話は別でいまはキンと冷えた冬の空気が恋しい。どんよりとした雪雲に覆われた灰色の空さえも。
     舞鶴で最初の冬に迎えた初雪は、一晩で降ったとは思えない程の雪の深さに目を疑い、ただ歩くだけのことに四苦八苦したのも今となっては懐かしい思い出となっている。派遣の日程を聞いたときからわかってはいたけれど、雪を見ることなく冬を終えることになるのはやっぱり少し寂しく感じるもので。今年は各地とも冷え込んでいるようだと聞くから今日も銀世界が広がっているだろうか。音の消えた中で白い息を吐きながら夜空を見上げる楽しみは一年お預けだ。月明かりが積雪に反射してほのかに明るい夜。自分の名前に関係するから贔屓目もあるかもしれないけど、特に好きだと思う。
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