ashvenus @ashvenus ●金カム=🎏兄弟最推し。🌙島ァン、むしろ箱推し。夢腐雑食。夢=男主メイン(稀に女主)、腐=平音(親愛>腐)、月鯉月、右鯉。何でも読む。●ョョ=護チ箱推し、ジョルナラ贔屓。💫クル箱推し!🐾らぶ。露伴先生愛。十年以上前からお酒飲める歳。稀に駄目絵師な文書き。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 5
ashvenusDONE鯉登兄弟小説わずかに空いたカーテンの隙間から、月の光が漏れている。 平之丞はうっすらと目を開けると、視線を彷徨わせた。 隣には暖かな感触。 平之丞は彷徨わせていた視線をそちらへと向ければ、漏れる月明かりに照らされて最愛の弟——音之進が静かな寝息を立てていた。 おやすみ、と別れた時には自室に行ったはずの音之進だったが、きっと夜中に目覚め独寝が寂しくなったのだろう。 兄を起こさぬように、こっそりと部屋に忍び込みベッドへと潜り込んだであろう音之進の姿を想像し、平之丞はきつく寄せていた眉根をわずかに緩めた。 平之丞は額にかいた汗を拭うと、その柔らかで暖かな温もりに手を伸ばした。 小さい子供特有のふくふくとした頬には涎が垂れ、幸せそうな顔で眠っている。 3265 ashvenusDONE月鯉小説あなたからの手紙静かな部屋で暖炉の炭の爆ぜる音がする。 俺は没頭していた書類にむけていた顔を上げると、視線を窓の外へ向けた。 冷えるわけだ。 昼までは止んでいた雪が再びちらつき始めている。 しんしんと降り続く雪から視線を放し、俺は万年筆を置くとひとつ伸びをした。 凝り固まっていた肩や背の筋肉がゆっくりとほぐれてゆく。 首を何度か回しトントンと肩を叩くと、冷めるを通り越して冷え切った茶を一口流し込んだ。 乾いた喉を冷たい茶が潤してゆく。 湯呑みをおくと、俺はこの部屋へと近づいてくる足音に耳を傾けた。 視線を扉へと向けて一呼吸置くと、部屋の外から入室の許可を乞う部下の声が聞こえてくる。 「月島曹長殿!ご在室ですか」 「ああ。入っていいぞ」 6491 ashvenusDONE鯉登音之進2023年誕生日絵🎂 ashvenusPAST過去のTwitterつめ。 14 ashvenusMENU 1