君の選択休日の昼下がり、僕の家のリビングにて
翠目である彼の眼を
ただ無言でぼうっと見ていた
「何か文句あんのか?」
携帯型ゲーム機で遊んでいた彼が
僕の視線に気付いて怪訝そうに言う
「別に、おでこに何付けてるのかなって」
「えっ何?」
咄嗟に額に手を当てる
「うそだよ、引っかかったな」
「おい!」
こっちに向かってきた
何かやり返す気だ
彼とはこの前
宇宙で一緒に戦った
変な椅子に乗った支配者気取りの奴から(ちょっと座ってみたかったな)
地球を守ったんだ
彼にはなんと、宇宙にも仲間がいて
今回だけじゃなく
沢山の戦いをその仲間と経験してきたらしい
そしてその眼で色んな世界を見てきた
そんな宇宙のチームに残ることを一度は選択したけど
結局その後直ぐに地球へ帰ってきた
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