interlude ――光が、眩しい。
急に視界に飛び込んできた光がフラッシュのように目を焼いていく。突然のことに混乱しながら瞬きを数回して現状を把握しようと努めたが、上手く頭が回らない。わたしは一体何をしていたのだったか、アジトにいるのならばともかく最近はこんな蛍光灯のような光を浴びることなんて――蛍光灯?
「ランス」
不意に名を呼ばれる。顔を上げて声がした方に振り向けばベンチに座ったアポロが、同じく隣に座るわたしを見ていた。視線だけで辺りを見回す。そこでようやく自分がどこにいるのか思い出した。どうやら座ったまま居眠りをしていたらしい。
「流石のお前でも堪えているようですね」
「それは、まあ。人目を憚る野外活動には慣れているつもりでしたが……」
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