あとがき🌟『慣れない朝に』
ミクトランパでの朝、天使の干渉がない朝、それから朝ごはんのいい香り。今まで過ごしてきた1日とは全く違う慣れない朝に苦戦してしまうデイビットくんはいるだろうなぁと思って描きました。
5分縛りがないと、きっと“昨日やらかした内容の詳細やその時の感情”を覚えていることになるので、朝起きて「あ〜！」となる日常もありそうですよね。
慣れない生活とたくさんの記憶にいっぱいいっぱいになったデイビットくん、アイスのことうっかり失念しちゃうかもしれない。
ちなみにアイスはパルムです。パルム溶かしたら悲しいね……。
以下余談です。
エプロンテスカトリポカは描けてよかったです。ちゃんとポニーテールにしててえらい！エプロンしてるけど腕はかなり出てるから、油物する時ちょっと危なそうかも……と描いていて心配になりました。跳ねたら熱いよ…。作っているのは野菜スープです。ふわふわの溶き卵もひょっとしたら入ってるかも。あと目玉焼きとウインナーもあります。目玉焼きに何かけるか論争とか、黄身は硬めか半熟か論争とかして欲しいですね。今はテスカトリポカが朝ごはん担当ですが、そのうちデイビットくんも作るようになるかも……。

愛をこめて花束を「いきなり、Sirは何を言い出すのでしょうか。『今日は家にいてくれ！　』とおっしゃっておりましたが」と、窓から降り注ぐ光を見ながら、ジャックはため息をつく。

　ジャックは、ヘラクレスの言いつけ通り、大人しく自宅で紅茶を飲んでいた。「今日は天気が良いので、そろそろストックが無くなりそうなダージリンの茶葉を買い足すつもりでしたのに……」

　ジャックが紅茶を堪能していると、ふいに自宅の扉がノックされた。
「おや。どなたでしょうか」と言いながら、ジャックが応対する。ジャックは扉を開けたが、誰もいなかった。が、扉の前にはきれいにラッピングされたバラの花束が置かれていた。
バラの花束にはメッセージカードが添えられていた。そのメッセージカードを読んたジャックは、思わず吹き出した。