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    アクアマリン

    @marine_ttmy286

    あんスタに爆速で沼った雑食人間です。よろしくお願いします。

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    アクアマリン

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    コメダ逆詐欺に会う巽と一彩の妄想から生まれたもの。
    気がつくと会話が多い。

    まんぷくドライブ ある春の日、一日オフのALKALOIDの四人はみんなで朝食を摂っていた。

    「ん〜〜!!久々のタッツン先輩のご飯美味しい〜…」
    「都会には美味しいものがたくさんあるけれど、僕たちにとって巽先輩のご飯は所謂おふくろの味?みたいなものだね」
    「はい。味付けも優しいからいくらでも食べれてしまいそうですよね。いや、私はそんなに大量には食べられないんですけれど…」
    「ふふ。褒めてもらえて嬉しいですが少し恥ずかしくもありますな」
    「だってホントに美味しいんだもん!おれ、もしタッツン先輩がアイドルじゃなくて、定食屋さんだったら絶対通ってるよォ!」
    「割烹着とかを着てそうな定食屋さんが今思い浮かびました」
    「少し前にCMであった『おかあさん食堂』みたいな感じでしょうか。それはそれで楽しそうでいいですな。ちなみにマヨイさんも一緒に働いているんでしょうか」
    「ヒィ!?なぜ私に飛び火したんですかぁ…!?」
    「確かにマヨイ先輩も割烹着は似合いそうだね!」
    「では、もしアイドルを引退した後は俺たちみんなで定食屋さんを開きましょうか」
    「わ、私は接客はやっぱりまだ怖いです…というかなぜそんな前向きな方向に話が進んでるんですか!?」

     いつもの調子で会話をしながら食事を済ませる。片付けは巽以外の3人で手分けをして、見事な連携ですぐに終わらせていた。
     食後の雑談中に巽が話を切り出す。

    「そういえば、全員揃ってでのお休みは久しぶりですしこの後用事がなければ皆で出かけませんか?」
    「それいいかも!おれは大丈夫!」
    「ウム!僕も特に予定はないから賛成だよ!」
    「お天気も良いですし、たまにお散歩するのもいいですね。ちなみにどこか行きたいところでもあるんですか?」
    「風が気持ちよさそうなのでドライブなどいかがですかな」
    「あっ…、おれ、そういえば用事あったの思い出したかもォ……」
    「藍良さん奇遇ですね、私も少し用事が…」
    「おや、お二人とも予定があったんですな。そんなに長くならなそうなら待ちましょうか?」
    「いやいやいや大丈夫!!!せっかくだから楽しんできて欲しいな!!ね!マヨさんもそう思うよね!?」
    「ええ、ええ。せっかくのお休みなんですから、ね!」
    「フム…じゃあ僕と巽先輩の二人でドライブに行こうか」
    「そうですね。みんなで行けないのは残念ですがまた別のお休みの時にでもお出かけしましょうか」
    「うんうん。その時は電車とかでお出かけするところにしようねェ」
    「私も電車でのお出かけスポットを調べておきますね」
    「ありがとうございます。では一彩さん、俺は車を回してきますので準備をしたら寮の前で待っていてくださいね」
    「ウム!それじゃあ藍良、マヨイ先輩行ってくるね!」
    「お二人とももし途中で合流したくなったらホールハンズで教えて下さいね」
    「はァーい。ケガしないで帰ってきてねェ…」
    「巽さんも一彩さんもお気をつけて…」

     藍良とマヨイは二人が車に乗り込み、猛スピードで発進するところをハラハラしながら見送って寮へと戻った。

    「夕方のニュースで二人の名前を見ないことを祈るよォ……」
    「そうですね……」


     一彩と巽の二人を乗せた車は目的地こそないが、どんどんと進んでいく。
     ふと、信号待ちに見た看板で“海”の文字を見つけた二人はどちらからともなく互いの方を向く。目があったあと言葉を交わすことはなく頷き、青色に変わった信号を進んでいった。

     それからしばらく車を走らせていると、開けていた窓から心地よい潮風が車内へ通る。巽は窓の外を眺めている一彩へと声をかけた。

    「一彩さん、もう少ししたら海へ着きますよ」
    「ウム。潮風が気持ちいいね。天気もいいし海に入りたくなってしまうね」
    「そうですな。まだ海開きなどはしていない時期ですが、少し足をつけたり砂浜を歩くくらいはいいでしょう」
    「そうだね。あ、二人にお土産で良い貝殻がないか探したいな!」
    「おぉ、それは名案ですな。とびきりラブ〜い貝殻を探しましょうか…♪」
    「ウム!」

     最寄りのパーキングへと車を停めた二人は、海へ向かい歩く。見知った土地から少し離れているため逸れないように手をつなぐ。
     パーキング出て程なくして砂浜へと到着する。平日の昼間のためか他に人もいないようだ。これなら人目を気にせずゆっくりできそうだと息をつく。

    「海が近づいてきた時の景色と潮風もよかったけれど、目の前に来るともっと気持ちがいいね」
    「えぇ。たまにはこうやって建物の多いESから少し離れたところへのお出かけもいいものですな」
    「次は藍良とマヨイ先輩も一緒に四人で来たいね!」
    「そうですな。誰といても楽しいものは四人一緒なら、もっと楽しいでしょうから」
    「ウム!そうだ、せっかくだから二人に写真を撮って送ろう!」
    「いいですな、では海に携帯を落としたりしないようにこの辺りから撮りましょうか♪」

     そうして送信用の写真撮影に苦戦しつつも、なんとか及第点だろうという写真を撮り終えグループに送信する。送信できたことを確認したあと携帯をポケットへとしまう。
     ひと仕事終えたような気分になるが、浜遊びはこれからである。
     二人で靴を脱ぎ裾を少し上げて海へと足をつける。暖かい陽気と海水の冷たさの差に少しブルリとする。揃って同じ反応をしたのが可笑しくて、互いを見合ったあと笑みが溢れる。

    「ふふっ、少し冷たいですな」
    「そうだね。でも、ちっとも嫌じゃないね。むしろとても気持ちがいいよ」
    「ええ。じゃあこのまま少し歩きましょうか。ラブ〜い貝殻を探しながら」
    「ウム。ラブ〜い貝殻探し開始だね!」

     それから他愛もない話をしながら浜辺を歩き貝殻を探す。あれはどうか、こっちの方がいいか、と言いながら幾つか目ぼしい貝殻を見つけた二人は足をつけていた海から砂浜の日陰へと移動をする。
     腰を下ろし、拾い集めた貝殻を並べて最終選抜の準備をする。形や色、大小様々な貝殻を見比べてうんうんと悩む。少しして候補を絞り切った巽が一彩へ声をかける。

    「一彩さん。俺は一応候補を決めましたがいかがでしょう?」
    「うーん……。うん、僕も大丈夫だよ」
    「ではまず藍良さんの貝殻から決めましょうか。せーの、で指を差しましょう」
    「わかったよ!」
    「行きますよ。せーの」

     そうして二人が指差した貝殻は同じものだった。

    「おや、一彩さんもこちらの貝殻を選びましたか」
    「ウム。他の貝殻より少し大きくて白いから藍良に似合いそうだなと思って」
    「これくらいの大きさがあれば加工などをしてアクセサリーなどにできるでしょうし、いいですな」
    「確かにそれはいいね!どうせなら僕たちの分も合わせて何か揃いのものを作るのでもいいね」
    「ではあとで俺たちの分も選びましょうか。ちなみに一彩さんはマヨイさんの貝殻はどれがいいですか」
    「実は最後の二つから絞りきれていないんだ。これとこのピンクの貝殻で迷っているよ」
    「ふむ…ではこういうのはどうでしょうか。大きい方を揃いのアクセサリー用に。小さい方をジオラマ用のパーツとしてプレゼントする」
    「おぉ!それは名案だね!じゃあマヨイ先輩の貝殻はこの二つにしよう!」

     自分たちの分の貝殻も手早く選び、巽のハンカチへと包む。貝殻選びをしている間に足はすっかり乾いてた。足と服についた砂を払い終わると、ぐぅと間の抜けた音が聞こえてきた。

    「ふふ、お腹すきましたね」
    「ふふ、そうだね。もうお昼過ぎぐらいだよね」
    「じゃあ車に戻ってどこかお昼を食べに行きましょうか」
    「せっかくだから行ったことがないお店に行ってみたいね」
    「では道なりに車を走らせて、気になったお店に入りましょうか」
    「ウム!」


     パーキングを出た車はいつもよりはゆっくりなスピードで道を進む。気になる店を見落としたくないという一彩の願いを聞いて、飛ばしすぎないように気をつけて運転している。
     じっと窓の外を見つめていた一彩が声を上げる。

    「巽先輩、少し先にあるあのお店が気になるよ!」
    「どのお店でしょうか?」
    「帽子を被ったおじさんのマークの“コメダ珈琲”というお店だよ!」
    「ふむ、あちらですな」

     そう言って一彩が指差す方をチラリと確認する。確かに彼の言う通りの看板が目に入る。

    「確かあちらのお店は結構有名なチェーン店だったと思いますが、俺も行ったことはないですな」
    「そうだったんだね。僕は全く知らなかったよ。でも有名と言うことは味は確かだよね?」
    「そうですな。思ったよりお腹も空いていますしあちらのお店にしましょうか」
    「ウム!初めてのお店は楽しみだね!」
    「ええ。では車を止めるのでちゃんと座って待っててくださいね」

     元気よく返事をする一彩の方を見ると、初めて訪れる店へのワクワクが表情からにじみ出ていた。
     巽が車を駐車し終えてシートベルトを外すのを確認すると、一彩もすぐ準備をし降車した。その様子を見守っているとこちら側に回り込んできた彼がドアを開ける。

    「巽先輩、はやく行こう!」
    「そんなに慌てなくてもお店もご飯も逃げませんよ」
    「でもせっかくなら少しでも早い方がきっといいよ!」
    「では出入りする車がないか確認していきましょうね」

     そう言って店に入るとすぐにスタッフが来る。いわゆるランチタイムのピークを過ぎているためか空席は多くはないものの落ち着いた雰囲気を感じる。

    「いらっしゃいませ。何名様でしょうか」
    「2名です」
    「禁煙席でよろしいでしょうか」
    「はい」
    「ではお席にご案内致します」

     そうしてスタッフに壁際の空いているボックス席に案内される。カウンター席は無く、ゆったりとした造りの席だけのため落ち着いて食事ができそうだと安心する。
     一応平日かつESから少し離れている場所とはいえ、二人ともマスクとメガネをつけている程度の変装しかしていないため気を抜きすぎるのも良くない。
     お冷を置き、注文の呼び出しベルの説明を終えたスタッフにお礼を言ってからメニューを開く。

    「ガッツリしたものから少しつまめるものまで色々あるようですな」
    「フム…メニューがいっぱいでどれにしようか迷ってしまうな……」
    「ではいくつか頼んで分けっこしましょうか」
    「じゃあ僕はエビカツパンとポテチキというを食べてみたいな!」
    「では俺はナポリタンをいただきましょう。ドリンクはどうしましょうか」
    「フム…このジェリコ?というのが気になるよ!」
    「アイスコーヒーとコーヒーゼリーのドリンクにホイップが乗っているんですな。ちょうど喉も渇いていますし俺はアイスコーヒーのたっぷりサイズにしましょう♪」
    「……!巽先輩、このシロノワールというものもとても美味しそうだよ!」
    「おぉ…確かにこれは美味しそうですな。ではこれは食後のデザートにしましょうか」
    「ウム!でもこの量だと2人で分けると考えても少し多いだろうか…」
    「ふふ。日頃藍良さんに食べ過ぎには注意ですよ、なんて注意している立場ですしこのことはナイショにしておきましょうか」

     そうしてメニューを決めた二人はベルを押し、席に来たスタッフに注文を伝える。注文を取り終えたスタッフがオーダーを通しに向かった後、少し雑談をしているとすぐにドリンクが運ばれてきた。
     戻ってきたスタッフが持っていたドリンクのサイズに二人ともが驚き目を見開く。

    「アイスコーヒーのたっぷりサイズご注文のお客様」
    「はい…」
    「こちらでございます」

     そう言ってスタッフはそれぞれのドリンクをコースターに乗せ、セットでついているという豆菓子をおいて去っていく。

    「メニュー表の写真で見るより大きいですな…」
    「そうだね…。藍良と良くいくようなカフェだと写真より少し小さいということはあったけど逆は初めてだよ…」
    「俺も初めての体験です」
    「ねえ、巽先輩」
    「一彩さん、俺も多分同じことを考えています」
    「……もしかして注文した料理も、僕たちが予想しているよりボリュームがあるんじゃないかな」
    「そう、かもしれませんな…。…もし、もしもの場合はスタッフの方に持ち帰りができるか確認しましょうか」
    「そうだね。一応最終手段として考えておこうか」
    「ええ…」

     そうして嫌な予感から思考を逸らすように、何気ない会話をして料理を待つ。しかし、そんな二人の気のせいかもしれないという感情を打ち砕くように料理が届く。

    「お待たせいたしました。こちらエビカツパンとナポリタンでございます。ポテチキもすぐにお持ちいたしますね」
    「ありがとうございます…」
    「やっぱり写真でイメージしていたものより大きいね…」
    「俺たち、食後にシロノワールも頼んでいましたよね」
    「ウム…お腹はペコペコではあるけれど、少し不安になってきたよ」
    「たくさん食べられるかは自信がありませんが俺も力の限り健闘しましょう」

     そう言った二人は手を合わせ、いただきますと言った後は味の感想を言い合ったり皿の場所を入れ替えるかの確認以外言葉を交わさず黙々と食べ進めていった。本当であれば今朝のようにゆっくり語り合いながら食事をしたいところだが、あまりのんびりしているとすぐに腹が満たされてしまう気がしたからだ。
     けれどいざ食べ終えてみると限界ギリギリというところまではきていなかった。浜辺で散歩したことと、片方は現役の男子高校生ということが要因だろうか。最終手段は使わずに済みそうなことに安堵した。少し休憩がてらドリンクを飲みながらこのことをここにいない二人に話そうか、なんて言葉を交わす。
     そうして少しお腹が落ち着いてきたのを確認してから、食後のデザートを用意してもらうようにスタッフに伝える。これもまたそれほど待たずして運ばれてきた。注文の商品の確認を終えたスタッフが伝票をおいて席を離れた。

    「これが最後だね!今日ばっかりは藍良がよく言っている“甘いものは別腹”の意味がよくわかるかもしれないな」
    「俺も同じく、ですな」
    「たくさん食べて結構苦しい思っていたのに、デザートをみると少し苦しくなくなってペロリと食べれるかもと思えてしまうよ」
    「実際別腹と言われるものはあるみたいですよ。昔テレビか何かで胃の中の動きを捉えた映像を見たような記憶があります」
    「へぇ、面白いね!…っとそんな話をしている間にアイスが溶けちゃうね。巽先輩、食べよう!」
    「そうですな。食べ終わってからでも、帰りでもいつだってたくさん話はできますからね。いただきます」
    「ウム!いただきます!」

     食べ始めると温かいデニッシュ生地と冷たいソフトクリームの組み合わせが抜群で、話していた通り二人でペロリと平らげてしまった。今はちょうどなかったようだが限定コラボのチョコソースなどがトッピングされたものもあるらしい。きっとそちらも美味しいだろうから、今度やっているときはマヨイと藍良の二人も誘って、四人で来ようと考える。

    「ふぅ、一時はどうなるかと思いましたが無事完食できましたな」
    「そうだね。美味しくてお腹もいっぱいで大満足だよ!最後に食べたシロノワールは藍良やマヨイ先輩も好きそうだから是非教えてあげよう!」
    「どうやら今度コラボでチョコレートがかかったものが出るようです。二人を誘ってみましょうか」
    「ウム。じゃあ早く帰って二人と話そう。お土産の貝殻も渡して、揃いのアクセサリーしたいことも!」
    「ええ、では帰りましょうか」

     未開封のままの豆菓子の袋と忘れ物がないか確認をして席を立つ。会計を済ませ、車へと乗り込む。時刻を確認すると夕方になっていた。

    「思ったよりいい時間になっていますな。少し飛ばして帰りましょうか」
    「いや、今から暗くなることを考えると安全運転の方がいいと思うな。それに流石の僕も今日ばかりは今からたくさん揺れてしまうと気分が悪くなりそうだよ……」
    「では焦らず安全運転で帰りましょうか。俺としてはいつも安全運転を心がけているつもりではあるんですけどね」

     その言葉に返答をしない一彩と、その様子を全く気にしていない巽を乗せて車は動き出した。


     車が星奏館の近くまで戻ってきた信号待ちの間に助手席で眠る一彩に声をかける。

    「一彩さん、もうすぐ寮に着きますよ。一旦寮の前で先に降りますか?」
    「…ううん、巽先輩が車を戻してから一緒に帰るよ。暗くなってきているから…巽先輩のことは僕が守るよ…」
    「まだ眠いなら無理せずとも大丈夫ですよ?俺はある程度身長もありますし」

     それでも首を振る姿を見て、彼の言葉に甘えることにした。信号が青に変わったのを確認し、発進する。
     車を戻し、持ち物を確認して降り星奏館へと向かう。眠そうな彼を見守るために手を繋いで歩いていたが、歩くうちに目が覚めたようだ。ゆるい力で繋がれていた手が、先程までよりしっかりと握られている。

    「一彩さん、もう少しで寮に着きますよ。表にマヨイさんと藍良さんが待ってくれているそうですよ」
    「それじゃあ少し早歩きしよう。少し風が冷たいから、待たせてしまうと藍良に怒られてしまうよ」
    「ふふ、そうですな。風邪をひいてしまっても大変ですしね」
    「ウム」

     そんな会話をしていると少し先に人の姿が見えた。

    「あ!ヒロく〜ん!タッツンせんぱ〜い!遅いよォ!」
    「おや?お迎えに来てくれたんですか」
    「うん、マヨさんも一緒にね」
    「お二人ともおかえりなさい。寮に戻ったらお茶でも飲みましょうね」
    「ただいま藍良、マヨイ先輩」
    「ただいま戻りました」
    「おかえりなさぁい。お出かけのお土産話聞かせてよねェ」
    「ウム!もちろんだよ!そういえば話だけじゃなくて、ちゃんとお土産もあるよ。ね、巽先輩」
    「はい♪寮に帰ったらちゃんとお渡ししますね」
    「やった〜!超楽しみだよォ。じゃあ早く帰ろ!」

     そう言った藍良が巽の手を、それを見た一彩がマヨイの手を取り四人で寮へ向かって走り出した。


     後日藍良のSNSアカウントにはALKALOID全員で作った貝殻のブレスレットの写真と、みんなでスイーツを食べにいった様子の写真がアップされていた。

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