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    hage_syndrome

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    hage_syndrome

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    オメガバース五夢(α×Ω)冒頭

     夢を見ていた。伏せた眼の先に映るのは畳の目。青々とした 藺草いぐさの匂いに混じって、木蓮の甘く馥郁とした香りが漂ってくる。春の陽射しが欄間を透かして、やわらかな光と淡い翳の彩模様を落としている。規則正しく、緻密に続く網目を辿っていると、床の間の前に座す膝頭が視界に入った。着物を着た、子供の膝だ。

    「顔、上げろ」

     ひややかなほど凛とした声が耳朶を打つ。何かを思うよりも先に、気付けば声に命じられるまま面を上げていた。単衣の袖から伸びるほっそりと白い指先が、こちらを指し示している。

    「こいつにするから」

     目線を上げるにつれ、濃藍の帯を締めた細い腰元が、雪輪紋の織られた浅葱の綸子りんずが視界を移ろっていく。襟から覗く喉元のしろさが目に焼き付く。けれどそのおとがいの先に続く顔を見上げようとしたとたん、映像はふいに途切れて暗転する。
     子供の頃から幾度も見た夢。その結末はいつも判を押したように同じだった。いつも、その人の貌を見る前に目が醒める。
     
     …

    【二◯◯七年十月三十日 深夜】


     目を開けたとき、まず見えたのは石膏ボードの天井だった。虫食いのような点々とした模様には覚えがある。それに、四方を囲うカーテンレールも。高専の医務室のベッドに寝かされているようだった。たしか前にも任務で負傷してここに運ばれたことがあった。
     上体を起こそうとすると、四肢にまるで力が入らないことに気が付いた。それに頭がぼうっとする。肌のおもてが微熱を帯びていて、妙な怠さが身体の奥に居座っていた。カーテンを開けようと裾を掴んだ瞬間、帳越しに声が聞こえた。

    「起きたの?」

     声の主は同級生の硝子ちゃんだった。ほっと胸を撫で下ろしているうちに、椅子の引かれる音と、軽い足音が立て続けに聞こえてきて、カーテンが捲られる。
     奥から覗いてきた顔には、明らかな安堵とかすかな疲弊が滲み出ていた。

    「良かった。しばらく目が醒めないかもって思ったから」
    「あ、私……」
    「憶えてる?」

     声はどこか気遣わしげだ。促されるまま記憶を辿ろうとして、頭の中に浮かぶ映像の断片を拾い上げていく。たしか今日は夕方から任務に出ていたはずだ。もう一人の同級生、五条君と珍しく一緒で、正門を出たときには石畳が落日の橙色に染まっていた。任務地の場所は、北関東の外れにある村落だった。そこへ私たちは呪霊を祓うために派遣されて、そして――

    「……あの、ちょっと、」
    「ごめん」
    「え?」
    「まだ起きたばっかりだもんね。キツいでしょ」

     どういうことだろう。申し訳なさそうに謝る声には力がなかった。それに、よく見ると彼女の目元には隈が色濃く浮き出ている。今年の夏前から忙しかったのもあるけれど、今日はとりわけ顔色が悪い。もしかすると、私が目覚めるまでずっと付き添ってくれていたのだろうか。

    「あ、そうだ。薬持ってくるよ」

     思い出したようにそう言って、彼女はカーテンの向こうへと消えていく。
     ……薬? 痛み止めか何かだろうか。垂らされた布の隙間から、外側の壁に嵌め込まれた鏡が見える。鏡面に映る自分も蒼白だった。制服でなくて、前開きの病衣を着せられている。それにしてもひどい顔色だ――何気なくその頬に触れようと手を上げかけたとき、手首に大きな痣がついていることに気が付いた。赤紫色に沈んだ痕が数本、手首周りを囲うように走っている。まるで強い力で誰かから掴まれたかのような痕だった。
     鏡の中の私は、肩を大きく上下させている。いつの間にか呼吸が、鼓動が速くなっていた。

    「持ってきたよ。……ちょっと、大丈夫?」

     水と薬のシートを手に戻ってきた硝子ちゃんが、ぎょっとしたような声を上げる。大丈夫、となんとか返した声はみっともないほど震えて、掠れていた。
     記憶は混濁している。
     古びた神社の本殿。腐り落ちた床板。真っ白い部屋。見下ろしてくる青い瞳。
     頭の中では絶えず形を結ばない映像の破片が、零れ落ちては流れていく。ふいに、ベッドのふちに腰掛けてくる気配がしたかと思うと、背中にあたたかな掌を押し当てられる。そっと擦られ、撫で下ろされるにつれて、不規則だった呼吸が凪いでいく。

    「そう。深く吸って、吐いて……もう大丈夫だから。薬飲んだら寝なよ。まだ混乱してるだろうし」

     顔を上げて、サイドテーブルに置かれた盆を横目で見やる。オレンジ色のシートには、錠剤が一錠だけ包装されている。その隅に印字された薬剤名や、シートの形には覚えがあった。中学の頃、保健の授業で見たことがある。緊急避妊薬――アフターピルと呼ばれるものだった。

    「これだけは飲んで。なるべく早くに飲んだ方がいいし」
    「……うん」
    「ヒート起こしたんだってね」
    「そう、みたい」
    「あんたは悪くないよ」

     断言する口調で言いきられて、思わず貌を上げた。硝子ちゃんが笑っている。笑っているけれど、その目には何かを堪えて、押し殺しているような色が浮かんでいた。きっと自分を安心させるために無理して笑っているのだと思った。彼女のこんな表情は初めてだった。

    「ごめん、黙ってて」
    「謝るようなことじゃない。そもそも、第二性別を他人に明かす必要なんてないんだし」
    「でもそのせいで迷惑かけた」
    「迷惑とか思ってるわけないじゃん。寧ろあんた、巻き込まれたんだよ。だって……」

     言いかけた途中で口を噤んで、硝子ちゃんはもう一度「ごめん」と呟く。

    「今、こんな話してもね。とりあえずそれ飲んで早く寝て」
    「でも……」
    「後のことは気にしなくていいから」

     今までどんなひどい現場に出ても、惨たらしい遺体を前にしても表情を崩さなかった彼女が、憔悴しきった顔をしている。そんな顔をさせている原因が自分にあるのだと思うと、それだけで胸が痛んだ。

    「硝子ちゃん」
    「うん?」
    「あの、私何があったのかよく憶えてなくて……」
    「そっか。ちゃんと憶えてないのか」
    「そう……まだ、頭の中がちょっと混乱してて。あの、五条君は、」

     その名を口にしたとたん、一瞬だけ彼女の瞳が揺れた気がした。

    「五条のことは……いいんじゃない?」
    「え、でも、」
    「正直、私もまだあいつの顔見る気がしないし。何やってんだとしか思わないし」

     髪ごと頭を掻き撫ぜる手つきには、苛立ちが滲み出ている。その手を白衣のポケットに突っ込み、何かを探るように動かしていたけれどやがて思い直したように彼女は指先を引き抜いて舌打ちを一つ落とした。おそらくは煙草を喫おうとしていたのだろう。

    「……五条からはあんたを〝噛んだ〟ってことだけ聞いた」
    「――え?」
    「他の詳しいことは聞いてない。それで、ここにあんたを抱えて連れてきたのもあいつ」

     気を遣って言葉を選んでいるのだろう。けれど、その瞬間自分の身に何が起こったのかを理解した。震える手を首筋に伸ばし、肩にかかった髪を掻き上げる。そうして壁にかかった鏡へ視線を向けると、その中にいる自分と目があった。鏡面に映る私は当惑した表情を浮かべている。そしてあらわになった首筋には、赤い歯型がくっきりと食い込んでいた。うなじの付け根の、頚椎に近い位置だから髪を下ろしていれば隠れるような場所だった。けれど今にも血が滴りそうなほど赤々とした痕は、日焼けのない白い肌にはっきりと鮮やかに刻まれていた。
     五条君が私を噛んだ。そして首筋に残された赤い痕。それの意味するところはただ一つ。

    「じゃあ、私は――」

     声に被せて、引き戸の開く音が響いた。部屋へ入ってくる足音に、気配に知らずと身体が強張る。

    「硝子、アイツ起きた?」

     硝子ちゃんが答えるよりも先に、カーテンの奥から長身の影がぬっと現れる。蛍光灯の明かりを浴びて、白銀の毛先が揺れている。サングラスの隙間から覗く瞳は、青く透徹した眼差しを投げかけてくる。

    「起きたんだな」

     表情を変えずに、こちらを見つめてくる。その視線が首元のあたりに注がれているのを感じて、胸を叩く動悸が大きくなっていく。彼は夕方に高専を発ったときと変わらない制服姿のままだった。上まできっちりとボタンの留められた詰襟には汚れどころか皺一つない。なぜなら、〝あの時〟彼はその上着を脱いでいたのだから――脳内から溢れ出しそうになる記憶の奔流に、頭の芯が熱くなる。気付けば、指先がシーツを握り締めていた。

    「今日はこっち来るなって言ったはずだけど」

     硝子ちゃんが、視線を遮るようにベッドと彼の間に立つ。声には明らかな険が含まれていた。

    「見て分からない? 具合悪そうだし、まだ休んだほうがいいって」
    「だから心配になって見に来たんだろ。俺のせいみたいなモンだし」
    「本気でそう思ってるんなら安静にさせてあげなよ」
    「大丈夫か?」

     唐突に向けられた声に、肩がびくりと跳ねかける。大丈夫、と返したいのに喉が張り付いてしまったかのように動かない。首筋のあたりを見つめていた視線は、今はまっすぐに私の目元へと向けられている。声はいつもと変わらない軽さだけれど、本気で心配しているような響きだった。どうして、いつもと何も変わらないのだろう。〝あんなこと〟があったのに――硝子ちゃんが「五条」と咎めるように彼の名を呼ぶ。

    「大丈夫なわけないでしょ。起きたばかりで混乱してる。何があったかもまだよく分かってないって……」
    「――憶えてないのか」

     声が低く落とされる。静かな声。けれどどこか底知れない淵のような昏さを感じさせる響きに、頭の奥が揺り動かされる。

    ――憶えてないのか

     前にもこうやって問われたことがあるような気がする。いつだっただろう。記憶の糸を手繰り寄せようとしたとたん、脳裡に鮮明な映像がなだれ込んでくる。
     耳元で響く荒い息。名前を呼ぶ声。乱されて、深くなっていくシーツの皺。その襞を掴んで、握り締める指先に重ねられる大きな手。指をひとつひとつ解いては深く絡めて、手首ごと握り込むように押さえ付けて――深く、深く泥濘に沈めるように圧し掛かられて。白い敷布に落ちた滴が淡い染みへと変わっていく。
     どくり、と心臓が大きく脈打つ。瞬間、全身が燃えるように熱くなった。

    「……っ!」

     とっさに両腕で自身の身体を掻き抱く。それでも小刻みに震えるのを止められなかった。身体が熱い。肩を握り締める指先が朱に染まっている。病衣の布地が擦れる感覚にすら肌が粟立つ。そして何よりお腹の奥の、自分でも触れられないほど深い場所が溶け落ちそうなほど熱くなっていた。
     この感覚を私は知っている。あのとき――ヒートを起こしたときと同じだ。でもどうして。ちゃんと薬を飲んだのに。そしてあんなに彼から――

    「ちょっと、大丈夫……?」

     硝子ちゃんがなだめるように肩を撫でてくる。そのささいな刺激にすら声が漏れそうになって、唇を噛む。俯けた顔を上げられない。そうしているうちに、視界はしだいに潤んで、吐く息が熱くなっていく。

    「緊急用の抑制剤、まだ持ってる? 飲まないと……」
    「そいつ、薬効かねえよ」

     ぞっとするほど静かな声に、硝子ちゃんの視線が向く。

    「……どういうこと?」
    「さっき飲ませたときも治まんなかったから。……硝子、ちょっとだけ外しててくんない?」
    「は? あんた、何するつもり……」
    「たぶんそれ、俺しかどうにかできないやつだから」

     頭上で、二人の視線が交錯している。沈黙には、幾ばくかの逡巡が感じ取れた。おそらく躊躇っているのだろう。私と彼を二人きりにすることを。

    「でも、あんたたち、」
    「……硝子ちゃん」

     なんとか絞り出した声は掠れきって震えていた。今にも崩れ落ちそうな身体に力を込めて、顔を上げる。はっとしたように見開かれた彼女の瞳に、頬を紅潮させて肩を上下させる自分の姿が映っていた。

    「大丈夫だから……少しだけ、五条君と二人にして」

     何に対して「大丈夫」と言っているのか、自分でも分からなかった。たぶん、何も大丈夫ではない。今だって、本当は二人きりになりたくない。だけど、自分の身体を自分ではもうどうすることもできないから。硝子ちゃんは数秒の間じっとこちらを見つめていたけれど、やがて諦めたように深い息を吐き出した。

    「何かあったら呼んで。あと、そっちの薬は忘れないようにね」
    「うん。……ごめんね」
    「無理だけはしないでよ」

     ちら、と五条君の方を一瞥して、彼女はカーテンの隙間からするりと抜け出した。床板の軋む音、立て付けの悪い戸が開いて閉められる音、廊下の向こうへ遠ざかっていく足音――それらを最後まで聞き届けると、私はそっと彼の方を仰ぎ見た。見下ろしてくる瞳と視線が絡む。

    「……それ、なかなか治まらないんだな」

     当たり前のようにマットレスのふちに腰掛けて、五条君がこちらに向き直ってくる。二人分の重みを受け止め、古びたパイプベッドが軋んだ音を立てた。彼の〝匂い〟が近くなる。夜気に濡れた草はらを踏みしめたような、青く、つめたい花の香り。〝あの時〟もずっと鼻腔に纏わりついて離れなかった匂い。それはひとつの穢れもなく澄んで透き通っているのに、思い出したとたん、身体の底で渦巻く熱はどろりとした粘度を伴い、重く胎を焦がしていく。

    「あんなに、中で出したのにな」

     彼の眼差しはタオルケットを掛けられた腹部へと注がれている。気付いているのだろうか。見られているだけでそこが甘く疼いて、きゅう、と切なく食い締まるのを。

    「っぁ……ごめ、なさ……、」
    「なんで謝んの?」
    「あ、身体……ずっとおかしくて、今も……」
    「お前のせいじゃねぇよ。そういう風に身体が造られてるんだし」
     
     。言われた言葉を胸の裡で反芻する。幾度となく言われたことだ。おかしなことじゃない。自身の性に抗うことはできないのだから。そうなってしまうのは自然の摂理なのだと。
     身体がひとりでに熟れて、蕩けていくのも。彼の声を聞くだけで、匂いが鼻先を掠めるだけで肌のおもても、その内側も熱く火照ってしまうのも。自分が自分でなくなることも。
     当たり前のことなのだろうか。本当はずっと戸惑っていた。嫌だ。こんな風になりたくない。けれどいくら拒もうとしても、自分の意思ではどうすることもできなかった。
     私の身体は、私の心を裏切り続ける。
     やにわに彼の腕が伸ばされて、反射的に肩が揺れる。後退ろうとしたのだと、背中がベッドの柵に当たって気が付いた。

    「俺が怖い?」

     間近で問うてくる声は夜の海のように凪いでいた。何の感情も乗っていない。怖くなんか……声を出しかけて、けれどその口を閉ざすと、私は力なくかぶりを振った。

    「本当は憶えてるんだろ、俺がしたこと。お前の首噛んで、痕つけて……」

     今だって、目の前の身体に縋り付きたくて仕方がない。彼を見る瞳が蕩けきって、媚びるような表情を浮かべてはいないだろうか。

    「お前を俺の〝番い〟にした」

     伸ばされた手が首元に触れる。垂らされた髪を掬って、その下の首筋をあらわにする。
     やっぱり、と呟く声が室内に落とされ、沈黙へと染み込んでいく。

    「こんなに綺麗につくんだな」

     視線が注がれているところが、じくじくと熱をもって疼いてくる。歯を突き立てられた瞬間のことを否応なしに思い出してしまう。くっきりと刻まれた赤い歯形を確かめるように、指先が破線の痕を辿っていく。
     声はなんとかこらえたけれど、指が這わせられるたびに肩が跳ねて、背筋が震える。やがてなぞる動きが一周すると、掌がおもむろに肩口へと滑って、ぐっと後ろに押し倒される。

    「ぁ、――――」

     ぎ、と軋む音に目を向ければ、ベッドの上に乗り上げてくる膝が見えた。直後、頭の真横に手を突かれる。
     見下ろしてくる瞳は、逆光の下でも炯々と青く瞬いていた。その奥に、熾火のように燻る熱を見つけて鼓動が速まっていく。

    「五条君、や、こんなとこで……、」
    「こんな状態で外に出せる訳ねーだろ。それにお前だって、もう待てないんじゃないの」
    「でも、」
    「すぐ終わるから。……硝子も多分気付いてると思うよ」

     部屋を出ていく間際の彼女の表情を思い出す。何かを押し殺したような表情。「少しだけ」、と言ったけれど彼女はきっともうこの部屋には戻って来ない。
     覆い被さってくる身体をさらに屈めながら、五条君が襟元に指を掛ける。わずらわしそうな手付きで詰襟の釦を外し、シャツの釦まで外していく。
     私の身体はほとんど彼の影によって覆われていた。上背のある彼に圧し掛かられると、天井すらほとんど見えなくなる。

    「……あっ」

     肩口に頭を埋められて、首筋に前髪が擦れる。彼の匂いが近くなる。それだけでますます全身の肌が火照っていく。
     これ以上あられもない姿なんて晒したくもないのに、そう思う心と裏腹に、身体は彼に触れられて悦んでいる。
     番いになったから? こんなふうに彼が欲しくてたまらなくなるのも、おかしくなりそうなほど感じてしまうのも、触れられただけで満たされて、涙が出そうなくらい安堵するのも。

    「許さなくていいよ」

     首筋に唇を押し当てたまま、五条君が呟く。独りごちるような声だった。

    「許しても許さなくても……それ、もう解いてやれないし」
     
     〝番い〟――それは契約よりも、あるいは呪いよりも重い繋がりで、縛りだった。
     どうしてこんなことになったのだろう。ほんの数時間前のことを思い浮かべながら、私は目に映るすべてのものを振り切るように瞼を閉ざした。
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