Fate No.23歌詞解釈(2024版)(第一部)
◯塔の上から見下ろす世界
制する度胸はあんのかい?
塔=破滅を象徴
世界=成就・完璧
破滅を象徴する塔の上から成功を予期し、自信たっぷりな愚者の姿を表す
→この時点で既に敗北への伏線が張られている
それに気づかない愚かな僕(ルーフくん)
◯空前絶後 その占いは
始まりを照らす太陽か?
空前絶後の占い
=これまでもこれからも起こらないであろう運命を定めるもの
太陽=成功・勝利・約束された将来
始まりを照らす太陽
=眩しいだけの完璧なプロローグ
※Blindではこれを「始まらないよ」と興味を無くし「ぼやけたままの夢心地のルート(不確定で面白みのある道)」を選んだ
Fateでは野望の運命を決める結果は眩しく完璧なプロローグなのだろうか?と期待している
◯正義振りかざす天よりの使者
正義=公正・公平
ルーフくんの野望へ裁きを下そうとするΣ様
◯罪と罰を受け止めるぞ愚者
上記のΣ様と対峙するルーフくん
◯迫りくる夜叉 選択は取捨
最後は己だぜ?
裁きを下す者、あるいはその力を夜叉と表現
自分がどうするかなんて最後は占いじゃなくて自分自身で決めるんだという意志
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(場面転換)
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(第二部)
◯そう世界はこんな未来を待ってたんだろう
(世界=成就・完璧)
あの時の占いはこのような結果(敗北)を指していたんだと、塔の上で嗤っていた愚者はここでやっと悟る
◯全てを死神に捧げよう
死神=終末・破滅・バッドエンド
己の敗北を認めるルーフくん
◯小さな紙切れは僕に何を望んでたの?
小さな紙切れ=タロット
※以下2パターンの解釈が考えられる?
①タロットへの幽閉は何を望んで与えられたのか(一介の悪魔程度、Σ様は簡単に抹消できるはずなのにそれをしなかった)
その罰の意味を考えるルーフくん
②自身の運命を決めたタロットはなぜこのような結果を僕(ルーフくん)に与えたのか
悲観的になりつつ自身が辿る運命の意味を考える
(正直好みの解釈は①だけど素直に読むなら②だとは思う…)
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(場面転換)
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(第三部)
◯月を追い越して 君は消えてゆく
月=不安定・欺瞞・トラウマ
主に悪い意味を表す
ルーフくんの辛い想いとは裏腹にタロットの外に残した大切な人とは会えぬまま、無情にも死別してしまう
◯メビウスが僕を嗤う
メビウス=運命の輪
=結果・定められた運命
上記のような悲しい出来事を、あの占いの結果が嘲笑っているようだと感じているルーフくん
◯神に刻まれた 闇の鎮魂歌
愚かな僕の末路
※ここも2通りの解釈で悩む…
①神によって与えられた、決して認めたくない大切な人の魂を鎮めるレクイエムこそが自分に与えられた結果だと自嘲
②Σ様によって与えられたルーフくんを封じる罰があの占いの結果だと自嘲
(はじめは②の解釈だと思ってたけど、歌詞の繋がりを見たら①がかなりありそう・ルーフくんにはよほど大切な人がいたのかもしれない)
◯…君には未来が見えてたの?
君=上記に出てくるルーフくんの大切な人
もしかしたらルーフくんのことを止めてくれていたのかもしれない・そのことに対する後悔や反省?
◯星に吊るされた 僕の心には
永遠だけが付き纏う
星=希望・絶望からの再生
吊るされた僕の心=吊るされた男
=修行・試練
この状況から解放される未来を望む自分には「永遠(の孤独)」という更生策が課されている
◯神に刻まれた 闇の鎮魂歌
愚かな僕の末路
※上記の分岐解釈から派生
①大切な人の魂を鎮めるレクイエムが孤独な自分の脳裏にこびりついて苦しめている
これがわかりきった敗北を予期できず嗤っていた愚かな自分に対する罰なんだと自嘲
②Σ様によって与えられたこの状況こそが、わかりきった敗北を予期できず嗤っていた愚かな自分に対する罰なんだと自嘲
苦しみがこれからも続くことが予期されるも、ルーフくんは道化らしく戯けて自嘲して、なんでもないことかのように振る舞いながら物語に終止符が打たれる
(以下蛇足)
第一部では自信過剰とも言えるルーフくん。第二部では一転して自分が辿った運命の意味を静かに考える。第三部ではそんなルーフくんのその後の罰が描かれている。
Fate No.23は三部構成に分けられる?
エクラルのストーリーでは既に外へ出て占い屋を営んでいる。この事からFateで描かれた物語は過去の出来事なのかもしれない。(エクラルのストーリーや普段ゲーム内に登場するルーフくんは既にBlindの考え方を持っている可能性)