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    まるもち/しろくろねずみ

    @marumeta_omochi

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    今年Fate No.23の歌詞解釈を新たに行ったので、Blindの歌詞解釈も新たに行いました。
    前回行った時よりも解釈が進み、Fateとの関連性についても考えることができました。

    考えながら書いたので少し読みにくいかもしれません。

    ※後半ルフアル注意

    2024年版Blind個人的歌詞解釈___________________________________

    はじめに

    blindはFateの後日譚だと思っています。
    blindにはFateの頃と思われるような描写や対応しそうなフレーズが登場するので、これはルーフくんの物語season2なのでは!?と思いました。
    以下はFateとの対比を交えながら行ったblindの歌詞解釈です。

    ※以前行ったFateの個人的解釈を用いている部分があります。

    ___________________________________
    (歌詞)
    運命を裏返し
    最後を見ないで繰り返す

    何でもない、はずなのに
    どこかで僕は気にしている

    運命を裏返し
    空を塞いで君を見てる

    何でもないこの未来を
    誰かのせいと逃げたかった


    (解釈)
    ↑ここまでFateの回想
    「愚かな僕の末路」と自嘲して何でもない顔をして振る舞っていたが、内心未練や悲嘆の気持ちがあり、あの時起こり得た別の未来を占っては結末を見ずに、また別の未来を占う行為を繰り返していた。

    そうしてこれからの未来を見ようとせずに、幾度も幾度も(今となっては実現不可能な)君(Fateの歌詞に出てきた、外に残してきたルーフくんの大切な人)が隣に居る成功した未来を想い、それに縋っていた。

    しかし、現実にはそれは叶わない「愚かな僕の末路」が待ち受けており、表面上ではそれを自嘲して何でもないことのように振る舞っているが、本当は運命や神のせいにして逃げたかった。(本当は自分の行動が招いたことだと分かっている)


    →Fateで愚かな末路を迎えたルーフくんのその後の様子が描かれている。そして、ルーフくんはタロットの中で本音と向き合った。

    ___________________________________
    (歌詞)
    まぶしいだけの
    完璧なプロローグ

    始まらないよ
    もう一度混ぜて


    (解釈)
    Fateの頃に思い描いていたような成功(=眩しいだけの完璧なプロローグ)を「始まらないよ」とちょっと戯けたように断ち切るルーフくん。
    この時の戯けた口ぶりは以前の虚勢から来る自嘲ではなく、不確定な未来へ興味を持ち、心からそれを楽しんでいる気持ちから来ている。

    →Fateではルーフくんの闇の部分から来る未練や悲嘆の気持ちがあったが、タロットの中でそれと向き合うことで、負の気持ちを断ち切り成長することができた。

    そして「もう一度混ぜる」=再スタートを切るルーフくん。以下はその後のルーフくんの物語。
    →つまりここまでの歌詞は前日譚であり、新しいルーフくんの物語(blind)のプロローグである。

    ___________________________________
    (歌詞)
    ぼやけたままの夢心地のルートなら
    足を止めずに

    曖昧でうる覚えのダンスを
    Blind Blind 見えない

    ちぎれてる想い出もバラまいた
    時戻るつもりじゃ進めない
    落とし穴に飛び込もう
    Blind Blind 自由でいい


    (解釈)
    占いで覗かない先の見えない未来をまるで「曖昧でうる覚えのダンス」を踊るかのように、行き当たりばったりで楽しそうに歩むルーフくん。

    永い時を経て断片的になった過去の思い出、大切だったもう会えない君との思い出も含め、ルーフくんは全て捨ててしまう。タロットの中で過ごしていた時のように未練を抱え、やり直そうと考えていては未来に向かって歩むことはできないから。

    そして罠とも呼べるような危険な未来にも自らすすんで歩んでいく。眩しいだけの完璧なプロローグを求めなくったって良いんだと、自由気ままに思うがままに自らの歩みを進めていく。

    →Fateの頃とは考え方も生き方も全て変わり、成長したルーフくんの姿が描かれている。

    ___________________________________
    (歌詞)
    運命が邪魔になった
    先が長い

    運命が顔になった
    きみなんだ


    (解釈)
    いかに成長したルーフくんとて、元々逆境に立たされた状態に待ち受けるものは辛く、そしてそれはこの先も続くものであった。

    しかしその運命を辿っていくと少しずつ見えてくるものがあった。それは「きみ(=Fateに出てきた君ではなく、未来を歩む過程で出会ったと思われる新しい大切な人?)」との未来だと分かった。

    ___________________________________
    (歌詞)
    曖昧でうる覚えのダンスを
    Blind
    もう何も見なくていいから
    最後まで命がけ
    Blind Blind 自由でいい
    落ちて行け

    Blind


    (解釈)
    「曖昧でうる覚えのダンス」を踊るかのような歩みをひたすらに続けるルーフくん。
    しかし、それを続けるには現実はあまりにも辛い。だからこそ「何も見なくて良い」、その代わり最後まで全力で歩んでいく。

    辛いことは見なくても良い、みんなが思う幸せに囚われなくても良い、自由で良い。世間的に見て落ちぶれているような状況だって上等、と苦しい運命を受け入れ、ただその先の未来がどのようなものかを確かめることを楽しむのであった。
    →タロットの中での暮らしを経て成長したルーフくんの思う生き様を描いている。

    (辛いことは確かに辛いけど見なくて良いし、万人が想像する成功に囚われなくって良いから、自由に全力で生きていこう!…みたいな考えなのかな?)

    ___________________________________

    蛇足
    ※ルフアルのお話

    blindってもしかしてルフアルのラブソングでは…?

    前半と後半のキミは別人だという考えを上述しましたが、後半のキミは平仮名表記なんですよね…。アルヤくんの一人称は平仮名…。
    この「きみ」はアルヤくんのことでは…??

    そう考えると、それ以降「曖昧でうる覚えのダンス」はルフアルのダンス…?
    アルヤくんにも辛い過去(禁忌を犯して本当の名を奪われている※公式)があり、エクラルのストーリーでは世界の外れの方で誰にも認められないと不貞腐れていました。
    それってFateの頃に「空を塞いで君を見て」「誰かのせいと逃げたかった」ルーフくんと似ているのでは…?

    そんな過去があるからこそ「何も見なくて良いから」は自分へ向けたものであるとともに、辛くて世界の外れで塞ぎ込んでいるアルヤくんに向けたものではないのでしょうか?

    「何も見なくて良いから」とアルヤくんを励まし、2人で「最後まで命懸け」で「落ちていこう!」と提案しているのでは。
    アルヤくんも認められたいという思いと裏腹に罰を受けてしまった、世間的に見れば「落ちぶれた状態」にありますからね…。
    だからこそ枠に囚われない幸せを探しにいこうと提案したのではないかと思っています。

    彼らは2人とも賞賛や栄光を求めた結果、Σ様から罰を与えられ、結果塞ぎ込んでしまいました。
    blindでルーフくんは過去を克服し、そんなルーフくんがアルヤくんと未来をともにすることで、今度はアルヤくんも変わっていけるのではないでしょうか。


    blindは似ているようで正反対な2人の物語なのかもしれません。
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