。*✧ᕼᗩᑭᑭY ᗷIᖇTᕼᗞᗩY✧*。7月7日 この日が今日もまたきた。
パーティを終えた《俺》は通い慣れた病院へ向かう。
名前のプレートがない病室。
ノックをするが返事はない。
入るとそこには生命を維持する為のいろんな機械に繋がれたHiMERUこと十条要が眠り続けている。
要はたまに目覚めたかと思えば支離滅裂な事を言って暴れて医者に薬で眠らされるという日々を送っている。
「要、誕生日おめでとう。お前がいつ目覚めても大丈夫なようにお兄ちゃん頑張ってるよ」
《俺》は眠る要の手を握り語りかけた。
その瞬間、要が《俺》の手を握り返したような気がした。
「要?」
顔を見るとまるで笑ってるかのように穏やかに眠っている。
今日は七夕、もしかしたらちょっとした奇跡かもしれない。
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