息子ノ上(これで最後です)「冗談で言っていいことじゃねぇってわかんねえのか?」
息子ノ上の胸ぐらつかむ伴くん。めちゃ怒ってる〜!
「お母さん、本当にごめんなさい。俺だってずっと辛い立場だったんです……」
「……!」
気まずくなり手を緩める伴くん。
「本当にお母さんは優しいですね。嘘ですよ。俺は全然平気です。ごめんなさい。」
「はァ?(💢💢💢)」
(長座息子ノ上に伴くんが跨る状態継続中。息子ノ上、背あるし自分着物着てるし…で思うように抵抗できず)
「俺は……貴女にもっと俺を気にして欲しいだけなんです」
息子ノ上の腕が伴くんの背中に回される
「くっやめっ(うっ抱きつかれる…!)」
逃れようとする伴くん
が、抱きついてはこないみたいだった
「…俺はダメですか?アイツにはしてあげたじゃないですか。」
「あ?…アイツぅ?」
「△△(弟の名前)ですよ」
「何の事だ?」
「もう随分前に、母方の親族が亡くなった時……」
「………っ!」
「覚えてるみたいですね。あの時、遠方だからと小さな俺達は家に置いていかれて…父と母だけ泊りがけで葬儀に参列しましたよね。夜心細くなって、俺は貴女の部屋に向かいました。部屋の前に着いたら後ろから足音がして咄嗟に隠れたんです。△△でした。そしたら△△が貴女の部屋に入って、『一緒に寝て』なんて頼んでいて…」
「お前も来てたのか…」
「来てましたよ、アイツより先にね。しかも俺は泣いていたんです、アイツは泣いていなかったけど。…おかしいでしょう、俺の方が弱虫なんですよ。(※過去形じゃない)」
「……」
「朝までずっとこの部屋の前の廊下にいたから、貴女が優しく弟を抱きしめて一緒に寝てあげた事知ってます。」
「……」
「俺よりアイツの方が父にそっくりですもんね……、アイツは自分の欲を素直に貴女にぶつけられる…そんな所まで似てる。母は父似のアイツより俺を愛していますけど貴女は…………いえ、とにかく、俺は貴女からの抱擁を何年も、夢に見る程欲していたんですよ」
「……」
伴くん、当時を思い出す。坂が奥さんと出かけることはあったけど、奥さんと二人きりで泊まる事は初めてだった。
あの人がいない夜なんてよくあるじゃねぇか…くそっ落ち着かねぇ………寂しがってるのか俺は……嫉妬?
そこにやって来た息子ノ上(二男の方)。自分は坂との子産めない、実母不在、小さな存在が甘えてくる、なんだこの感じ……母性…なのか…?(サビその1)
そして坂にそっくりで、小さい頃の坂に甘えられているようにも感じる……、うっやばいこれは、何かが溢れそうになる…!!(サビその2)というちょっと忘れられない夜だった。
それを襖の向こう、寒い廊下でもうひとりの息子ノ上が泣きながら夜を明かしていたとは……
「何て顔してるんですか?お母さん。」
「……気付かなくて…寂しい思いをさせた…すまない」
そっと息子ノ上を抱き締める伴くん。(もうひとりの母親として体が動いてしまう…みたいなさ…ちょっとサビ)
「!!」
突然背中に回された腕を解き、伴くんを膝から下ろして立ち上がる息子ノ上。
「?」
「ははは、これで平等ですね。もう良いですよ。ありがとうございますお母さん。」
「は?…ああ。」
俯いている息子ノ上の顔が真っ赤になっているのが見えた。
「もう、父が帰ってくる頃でしょう?安心してください、俺はもう貴女に何もしませんから。」
「はあ?信じられるかよ」
「あはは、今夜だけでそんなに警戒されちゃったんですね。でも良いんです、もう何も欲しがらないし…。ひねくれ者ですみません、嫌われますよね俺みたいな奴、わかってます。」
「訳わかんねぇ奴…」
「俺は可愛くないんですよ……こんな俺よりまっすぐで父に似た△△の方が可愛いでしょう?アイツも貴女に惚れてるんですよ?でも……アイツはその内結婚するでしょうね、貴女を愛していながら。俺は絶対にしませんけど。」
「何言ってる?」
「…父の事よろしく頼みます。父には長生きして欲しいんです。父がいる限り貴女は父のものだから。父に勝てるはずはないんで……でも…父がいなくなった時に、俺は貴女の事を我慢できるかわかりません…でもきっと貴女の心は俺よりアイツ(弟)に向くんだろうな……って…。今考えただけで立っていられなくなりそうです。(苦笑い)」
「な、何っ」
「でも!(遮るように)俺は今日、本当の貴方を知れたので!それだけで生きていけますよ、本当に。生涯貴女に焦がれて生きます。……二人だけの時はまた『お前』って呼んでくださいね!」
「(しばしキョトン顔)…………たまにな。」
満面の笑顔息子ノ上。
「何も欲しがらないって言ったけどスーツは楽しみにしてますから!よろしくお願いします!おやすみなさいお母さん。」
さっさと出ていってしまった息子ノ上。
「何なんだアイツ……」
めっちゃ疲れて畳に大の字になる伴くん。
しばらくして帰ってきたサカノウエさんの胸に控えめに飛び込む伴くん。
「庚二さん、長生きしてください?俺を置いていったりしないでくださいよ…」
伴くんはそのまましっとりと抱かれ何回もイかされると良い。息子ノ上が一瞬頭をよぎったかもしれないけど、大好きなこーじさんでいっぱいになる伴くんの心と身体(胎:物理)。はあ、さかばん最高。
一方、伴くんの部屋から出た息子ノ上、伴部屋の襖をしめさらに顔を赤くする。
「(ああ勇人さん……本当に素敵な人だ、欲しい!欲しい!欲しいです貴女の全てが!!!)」
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私の癖な部分書けたので終わりです。(サビ1とサビ2が結構癖なんです。)
一応、若き日の純粋さの残る息子ノ上(長男)のお話しでした。
兄は弟に負けたくないよね。
弟だけ伴くんにハグされてるのが負けてるみたいで嫌だったのかな?少しでも伴くんの心における自分の存在を大きくしたいのかな?
伴くんの事超本気だから、ミボバン(皆さんご存知、未亡人となった伴くん)が自分でなく弟の方に気持ちが向いてるの感じ取っちゃったら正気で居られないんだよね😭😭コンプレックスうめぇぇ
兄ノ上もコージにコンプレックス抱いてると良いなあああ。でも兄ノ上は一枚上手というか人心掌握に長けてそうだから厄介だねー伴くん🥲
息子ノ上(長男)はこれからすれていくのかもしれない、その素質はある。
息子ノ上(二男)を出し抜くのか、まさかまさか兄弟二人で伴くんを頂く事になるのかーー
でもやっぱり美味しいのは兄ノ上との三つ巴ですよね。
でも私はこーじさんに長生きして欲しいよーーーー