【In the media】の設定~二人の共通情報~
プロになって一桁年目。知名度人気共に上位であるためビルボードチャートの常連。
大戦後の雄英在校時点で、いつのまにかお互いの近くにいる事が多くなっており、なんだかんだと言いながら共に過ごす時間が長かった。卒業時にこれからお互いが近くにいない人生が始まる事に何とも言えない気持ちになるも、プロになってからもかなりの頻度で顔を合わせている。実家に一緒に帰る、同窓会に出る、緊急連絡先がお互いになっている、自宅の合鍵を持っている、ニコイチで仕事が振られるなどが理由の一因だと思われる。
プロになりたての頃は避けていたメディア活動であるが、お互いがきっかけでオファーを受けるようになる。しかしお互いにそれは知らない。
緑谷出久
ヒーロー名:デク(通称はそのまま、マニアックなところだとでっきゅん)
能力の特異性も考慮し現在は事務所に所属せず設立もしていないが、事務処理や連絡を任せるスタッフは個人的に数名雇っている。なお採用時の面接には勝己もいた。
活動当初はヴィラン討伐後などの必要時にインタビューに答える程度の露出で、私的な情報が謎だった。対応は感じが良く、避難警告、現場の状態、他ヒーロー関連であれば柔和にスラスタ答えられるが、私生活に踏み込んだ質問などヒーロー活動から離れた話題になると途端にどもりまくり嚙みまくりだったのがメディア露出が無い原因。現在ではメディア活動の経験を積み、未だ照れは見られるがかなり慣れた方。希望されればファンサも頑張るが、隣にいるかいつの間にか隣にいる幼馴染に良くからかわれる。(ここまでが一部ファンにとってはファンサ)
勝己との距離感はバグりぎみ。無茶を怒られ反省しつつもバツが悪く目を泳がせたり、誰よりも信用して心配しているからつい強い言葉もでたりする。また、勝己が構ってくれるのが嬉しいためわざと挑発的な態度でじゃれついたりと甘えをみせるという行動をするようになった。
関係は普通に幼馴染であるが、色々と幼馴染の域を超えている。活動当初にあった不仲説が霧散し仲が良いことを知られてからよく勝己の話をふられるようになり、勝己について沢山話せて嬉しい。ニコイチ扱いにちょっと優越感があるのは誰にも言わない秘密。
世間の言う「幼馴染」を超えて勝己が好きな事はうっすら自覚しつつも名前を変えたところで良い意味で関係が変わる仲ではないのでその辺りは意識して区別していない。しかし区別していないだけであるので、勝己の行動にドキドキしたり赤面したりすることは割と多く、勝己に恋人や伴侶ができることを想像したことがあるが普通に嫌で泣いた。客観的に見れば恋とも愛とも呼んで差支えは全く無い。
爆豪勝己
ヒーロー名:大・爆・殺・神ダイナマイト(通称はダイナマイト、ダイナマ)
特定の事務所に所属しない事で様々な事務所の方針や戦略を吸収できる利点があるという考えから野良のサイドキックとして活動。(無所属とは少し違う)全ては最速で事務所を立ち上げるため。出久が事務員の採用を検討していると聞き、身辺調査を徹底的にしコロし面接にも立ち会った。何故ならばその事務員はいずれ雇い主と共に自分の事務所の所属となるから。
当初はインタビューにすらコメントせず、バチバチに尖った避難誘導や警告、もしくはヴィランへの煽り時のみ口を開いた。そのため当然私生活の情報はゼロ。メディア活動をはじめてからは多少私生活が垣間見えるようになった。ファンサは気が向いた時にミリ程度。だが、子供相手の時、デクを巻き込める時などは割とする。
出久に対して基本態度は相変わらず悪辣辛辣だが、畏怖拒否自尊心からくる態度ではない。一番テリトリーの内側にいる人物と分類されており、精神的にも物理的にも近くにいても不快にならない。それはそれとしてゾワムカはする。出久をからかったり煽ったりすることがすこぶる楽しい。また、幼少期に見られた対出久への面倒見の良さを少し隠さなくなり生活力のなさや自らを省みない特攻を見かねて怒っ(バチギレ)たり、プロになってから更に自分への扱いが雑になった出久に(建前上ムカつくという名目で)口を出したり手を出したりする。
自分のことについて話しすぎる出久に度々キレるが、「かっちゃんの事になると僕が知ってるんだぞって気持ちでつい…」などど言われるたびにぐぬぬ顔で引き下がっている。止めさせる方向は半ば諦め、自分も出久について暴露することで相殺としている。
出久への感情は明らかに世間の幼馴染の枠を超えることは理解している。それについては出久も理解しているようであるし、自分と同様の感情を抱いていると分かるため現状不都合が無く、故にどうにかする気はない。肩書が無いと出久の一番でいることを認められないとなれば恋人でも伴侶でもなる気は十二分にある。
世間の認識
メディア活動のなかった時期では唯一の情報源と言えるのが中継カメラであり、そこに映っていた二人のお互いへの態度は、誰にでも丁寧なデクが強気な態度や挑戦的な態度で、ダイナマイトは他者に対してより一層キレ散らかしたり煽ったりといった様子だったため、二人は不仲なのだというのが定説だった。更に、ダイナマイトとはどういう関係ですかと聞かれた出久が、端的に言えるような関係でないことかつ勝己のイメージ戦略に関わるかもと「う、う~ん、仲は悪くないと思います…?」と半端なコメントをしたため触れてはならない暗黙の了解となっていた。
メディア活動が始まり私的な面が多く見えるようになってから不仲説は完膚なきまでに消失。代わりに幼馴染の謎の距離感に戸惑う者や萌える者、微笑ましく見守る者などが生まれることとなった。