【ネタツイ】ヒーローの日🦸♀ヒーローの日⛓🌧。捏造モブ視点ネタ。
要塞で結婚式を挙げたフェ●レとエイ●スの息子は「パパとママにとっては、ハム爵様がヒーローさ」という話を、何度も聞かされて育つ。本人にも小さい頃に、「ハム爵様はヒーローなの?」と聞いたことがある。
言われた⛓本人は「そんな大層な人間じゃないさ」と否定する。それを父や母に言っても「御本人が否定しても、ハム爵様はヒーローなのさ」と、考えを変えない。
どっちが正しいのか、医務室の💊にも聞いても「君の目で見て決めるといいと思うわ」と返されてしまう。
水の下には学校がないので、水の上の学校からの帰り道、たまたまハム爵を見かけたモブ息子。💊の言葉を思い出し、ハム爵を尾行することにしてみる。
街のあちこちにいるメリュから声をかけられ、ちょっとした手伝いをする姿は見られたものの、イメージするヒーローとは違うかな?と思うモブ息子。
しかし尾行に夢中になり過ぎて、見つからないようにと慌てて隠れようとした瞬間、足を滑らせ階段を頭から落下しそうになる。
(これはタヒぬかも)と思うが、いつまでも体が地面に叩きつけられることにならない。恐る恐る目を開けると、ハム爵に助けられていたり。
怒られるかと思ったが、「怪我はしないようにな」と尾行には一切触れずに去っていくハム爵。こうして『こうしてハム爵はヒーロー』と言う次世代爆誕。
ハム爵に憧れたモブ息子は、「ハム爵様みたいになりたい!」と言うし、両親も「ハム爵様は凄い!」の人なので、ハム爵っぽいお洋服(子供服サイズ)用意するし、髪型とか真似しようとするのも止めない。メリュたちもハム爵が小さくなったみたいと楽しそう。
メリュから話を聞いた🌧さんも「私も見てみたい」とか言い出すので、苦笑するしかない⛓さん。
でもモブ息子は、中身もハム爵みたいになりたいとめちゃくちゃ頑張るし、メリュにも優しいので、🌧さんからの高い評価も得る。
モブ息子が要塞に勤めるようになって五年程経った。さすがにハム爵の大人になっても真似し続けるのは、気恥ずかしさが勝ってできなかった。父親の若い頃に似ていると言われることが増えたように感じていたある日、執務室に呼ばれた。
執務室に入ると、自分の幼い頃から姿の変わらない⛓がそこにいた。
「ようやく、水の上も🌧さんに頼らずにやっていけそうな体制が整ったんで、🌧さんは近々最高裁●官の地位を退くんだ」
どう考えても重要機密。それを何故自分に?と混乱するところに、追撃。
「それに合わせて、俺も要塞の管理者を退く。後は任せた」
任せたと言われても、まだ自分は看守の中ではどちらかと言うと若輩者。何故自分に!?と言い募る。
「生まれた時からここで暮らす、君よりも相応しいやつはいないさ。ここのやり方は、良く知ってるだろう?」
いくら食い下がっても⛓の意志は固く、結局引き受けることになった。
勿論、生まれた時から要塞にいることが理由ではなく、気恥ずかしいが自分に憧れて努力し続けたモブ息子の能力を評価してのこと。💊を始めとするメリュたちからの評判も良い。これ以上の適任はないと、⛓さんは割と気長に育成を進めていた。
こうして無事に引き継ぎを終えた⛓は、最高裁●官を退いた🌧と、諸国を巡る旅に出る。
モブ息子はちゃんと役目を果たす。
ただ、「ハム爵様がいないのは不安で…」と、彼は執務室にハム爵等身大石像を置いた。
写真を残さなかったのに、モブ息子の功績により、石の姿でハム爵の姿は後世に残った。
数百年後フォンテ。
「お兄さん、教科書に載ってる、要塞管理者の石像に似てるね」と街の子供に言われて、驚く⛓。「その教科書を見せてもらえないだろうか?」と🌧。本人モデルなので、似ていないわけがない。
ふふっと笑う🌧の横で、天を仰ぐ⛓がいた。
おしまい。