アイドル☕️くんと高校生の彰人くん「あんたが青柳冬弥か?」
「ああ。そうだが、そのどこかで会っただろうか。」
彰人はその言葉に言葉を失う。自分たちは今回が初対面だ。芸能人は付き合いが多い。もしやこいつ先日メッセで交したことを忘れてるのでなかろうか。多忙なのはテレビを見ていたらわかる。だからメッセージを交わしたのもいわゆる気まぐれと言うやつなのかもしれない。
「いや、今日が初対面だ。東雲彰人、俺がお前のマッチング相手だ」
「…彰人…本当に彰人なのか」
「あぁ、そうだよ」
なんだ、この変わりよう。まるでそれは来てくれると思わなかったようなそんなような。冬弥と彰人の出会いは半年前。アイドルユニットに所属していた冬弥はその容姿からグループ内でも重宝されていたがそれに嫉妬したメンバーと色々あり、そんな最中幼なじみで先輩にあたる天馬司から「友達が作れるマッチングサイトアプリがある」と聞いてそこに登録したのだ。当初はからかい目的だったり彼女にして欲しいだの色々あった。そんな時だった。
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