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    kkrnskb1911

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    M3Y5
    (メフィスト3世がヤる気になる5秒前)

    ##さんいち

    🥞のツボがよく分からない🎩3️⃣「なぁ、お前のツボって、あんの?」

     唐突にメフィストが話しかける。

    「……………………」

    チラリ、と一郎は本から目を上げるが、すぐさま元のように本に目線を戻してしまった。

    「おい、あからさまに無視すんな。一回こっち見ただろ。」
    「…………くだらない。」
    「だってお前全然笑わないし。」
    「だからなんだ。」
    「いっつも無愛想だし。生意気だし。口悪いし。上から目線だし。」
    「おい。」
    「もっと笑顔見たいな〜って、それだけ。」
    「……別にいいだろ。」
    「んだよ、かわいいかわいい恋人の頼みだろ?聞けって。なァ!」
    「君、暇すぎないか。」
    「お前はずっと本読んでるだけだろうが!俺朝からずっと掃除洗濯諸々してたんですけど!?」
    「うるさいな。」
    「もっと感謝の気持ちを見せろ。ありがとうは?おら、言ってみろ。」
    「……別にやれとは一言も言ってない。」
    「ハァ!?お前マジで屁理屈ばっかり!」
    「フン、」
    「まーたそういう態度とる!……はあ……
    …………なぁ、マジでお前、ツボないの?」
    「知らない。」
    「知らない、って…自分の事だろ……しょうがないな、じゃあ俺が見つけてやる。」
    「面白くない。」
    「おい、やる前から決めつけんな。」
    「面白くない。」
    「だああああ!!!、もーうるせぇ!!!誰も言葉で、だなんて言ってねぇだろ!おら、強制的にでも笑わせてやる!」

    隣に座っていたメフィストは一郎が読んでいる本をひょい、と取り上げると、がばり、と押し倒す。

    「おい!、メフィスト、」
    「んー、どこがいいかな、」
    「っひゃう!!っは、なにを、!」

    するり、とメフィストが一郎の脇に手を挿し入れる。
    唐突に触れられ、一郎は思わず声を上げてしまった。

    「んはは、ここかァ!じゃ、ここは?」

    メフィストはにやりと心底楽しそうに笑い、臍の辺りも撫でていく。

    「ッん、ひ、や、やめ!ん、!ふ、」
    「お腹もよわい?」
    「ん、っは!ふ、…ぐ、ん、ふふ、ひゃめ、!」

    すりすりと撫でる度、一郎が面白い様に反応するので、メフィストは楽しくなってきてしまい、夢中で撫で回し続ける。
    その間ずっと一郎は、笑っているのを見せるのが恥ずかしいのか、腕で顔を隠し続け、しまいにはソファにうつ伏せになってしまった。

    ────数分後。

    「っん、は、ぁ、ふ、も、やめ、ろッ!!!」

    とうとう痺れを切らしたのか、一郎は腰の上に乗っているメフィストを蹴り倒し、距離をとる。

    「ッッッで!!!!!!なにすん!!!、
    だ!!、ぁ………………」

    メフィストは思わず一郎を睨み付ける。が、

    「、はー、は、ぁ、…ふ、……もう、いいだろ。」

    一郎が、顔を真っ赤に染め上げて、はあはあと息を切らして、時折ぴくりと身体を揺らして、薄らと涙を浮かべた目で、こちらを睨み付けている。
     その姿が、夜の情事のそれと錯覚して、

    「あ、悪魔くん、」
    「………………………………おもしろくない!」
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