调味市的天气向来说不上阴晴不定，睡前他们在低沉的、轰隆隆的雷声中做了一回，节奏很缓慢。这对于青春期的影山茂夫来说，不过是一点开胃前菜，但灵幻新隆告诉他，明天日程安排中有预约了除灵的客户，工作量很大，需要好好休息。

影山茂夫咬着他发烫的嘴唇，并排刷牙时他闻到的清甜牙膏味道，混杂着暧昧的低喃再次笼罩了脸颊。他感到幸运，从十六岁出了很多差池但还是成功的表白，到十八岁高中毕业典礼后混乱又刻骨铭心的第一次，这个男人都以包容且成熟的姿态待在自己身边。

于是他不再计较这一点得失，起身想要拧亮头顶的灯光。
灵幻新隆却抬手捉住了他的手腕，掌心还有些湿漉漉的潮气。他说：“mob，该睡了吧？刚刚有戴套……”很难察觉的停顿，却让影山茂夫从中感受到了他难以启齿又强撑着不表现出来的害羞，忍不住露出一个轻微的笑，“睡觉吧？我们。”

Galapagos「今まで、本当にお世話になりました、霊幻師匠」

こんなありきたりな言葉に心中を引っ掻き回されるのは、後にも先にもこの時だけだろう。

「こっちこそ、長い間世話になったな、モブ」

そう言って霊幻は、茂夫が差し出した手のひらサイズの端末を受け取った。使い古されたそれは、スマートフォンが主流の現代において、ほとんど廃れてしまったガラパゴス携帯だ。時代から置いてけぼりにされたガラケーを大切に握りしめながら、霊幻は目の前の青年を見つめた。
新品のスーツを着込んだ茂夫は、眩しいほどに初々しい。

「入社式は明日だったよな」

「はい。まだ、実感が湧かないけど」

俺も実感湧かないよ、と霊幻は内心で呟く。初めて会った時は、ランドセルを背負った小さな子供だったのに、今や、身長は僅かばかり霊幻を越してしまったし、ガタイも昔より良くなったし、声も当然、低くなった。