聲どうしてと自問自答が続く。
本当はわかっている。それはたった数文字で言い表せられる感情なのだ。ただ認められないと何故という疑問を解決する手立てがない。認めるための確実な数式がない。足し算引き算の関係でもなんでもない、損得勘定もあるわけがないし、理屈も論理的なこともありとあらゆる可能性の事柄を脳内の辞書をいくら開いてもでてきやしなかった。
イコールがないのだ、どこにも。
バラバラでごちゃごちゃだ。まるで屍体を解剖したあと内臓物を落とし地面に巻き散らかしてしまったかのようだ。ぐちゃぐちゃもしてドロドロもしているから例えはこちらのほうがあっているかも、と自分の中で納得がいってニヤリと口の端をあげてしまう。
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