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    Yumemi__Hoshino

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    Yumemi__Hoshino

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    例のゾ局本のサンプル兼収録予定の内容です。まだ加筆修正前。
    本について詳しくはポストを参照

    例のゾ局本サンプル①私を後悔にしないでくれ


     息苦しくてハーネスベルトを外した。頭を押さえながら壁を伝って、転びそうになりながら扉を開けて、やっとどうにかお手洗いに辿り着く。気持ちが悪い。内臓をそのまま吐き出してしまえそうなくらいなのに、何も食べていない胃からは少量の液体しか出てはこなかった。
     目眩。頭痛。意識がぼんやりして、はっきりしての繰り返し。息ができない。私は、このまま──

     暗転。


     気がついた時には、もう夕方を過ぎていた。
     あぁ、ここは医務室だ。左腕に刺されている点滴はもう半分以上減っていて、他にもいくつか機器が取り付けられているのがわかる。倒れた後に運び込まれたのだろう。多分、気付いたのはナイチンゲールだ。本当に頭が上がらない。
     上体を起こそうとして、まるで身体が動かないことに気がついた。思えば、指の先すらぴくりとも動かない。感覚はあるが自分の意思で動かすことができない。点滴のせいか? 私は詳しくないが、そういった副作用があるものなのだろうか。
     はぁ、とため息をつく。アンか……説教が始まりそうだがアインでもいい。とにかく誰かここに来て、私に状況を説明してくれ。ずっとこのままというわけにもいかない。今日中の書類があって、済ませてしまいたいこともいくつかある。局員は必死に働いているのだし、私が休んでいるだなんて示しがつかないのだ。ただでさえ、迷惑ばかり掛けているというのに。
    「あら、目が覚めましたか?」

    ※このあと微妙にえろが入ります。pixivで公開していましたが現在は非公開


    ②notitle(タイトル未定)

     する、と手首を取られる。長い指が絡んで、血管をなぞって、からかうように甲を撫でた。鋭い指甲套からは想像もつかないほど綺麗に丸く整えられた爪。理由は聞いたことがあったはずだが……残念ながらもう覚えていない。とにかく、こまめに手入れしているというのは覚えている。傷つけたらいけないからだとか、何とか。
    「こら」
    「いいだろ」
     よくない、と返すより先に指の腹を撫でられて、ひ、と小さな声を漏らすことになった。いつもよりしつこい。もう終業時間はとっくに過ぎているのに、私がまだ端末で仕事をしているのが気にくわないらしい。仕方がないだろう。誰が壊した壁の始末書だと思っているのだ。あなたがちょっと力加減を間違えたりしなければ、壁にひびが入ることも穴が空くこともなかった。修理代だってばかにならないんだぞ。

    ※とても短いSS。こちらもpixiv等で公開していましたが現在非公開


    ③私のいない未来に、どうか宜しく


     始末書が三枚。乱闘により壊れた壁、それに巻き込まれた局員の端末、別件で破損した天井……うん、乱痴気騒ぎがあったにしては少ない方だ。酷いときは一回の騒ぎで小さな書類の山ができていたし、少ない方なのだ。これでも。
     はぁ、とため息を吐いて肩を揉んだ。朝から局長室に缶詰で事務仕事。昼に乱痴気騒ぎの処理をして、今……つまり夕方まで始末書の作成に終われていた。そのせいで今日終わらせたかったはずの仕事がまだ半分しか片付いていない。また今夜も残業か。明日は午前中に来客があるから二時間は寝たいところだが、さて、どうなるだろう。隈は化粧で隠せるが、疲労で回らない頭はカフェインでもどうにもならなかったりする。ナイチンゲールに迷惑ばかり掛けるわけにもいかない。急ぎの書類だけ終らせて、今日は少しでも寝た方がいいか。
     と、ふと、分厚い扉の向こうから聞こえる夕食の時間を知らせるチャイム。もうそんな時間かと顔を上げた。このチャイムが鳴るのは午後六時半。終業時刻をもう三十分も過ぎている。気づかなければ夕食なんてすっぽかしていただろうが、気づいてしまったからには言い訳もできないだろう。PCをスリープ状態にして立ち上がった。ぐっと伸びをするとばきばき嫌な音がする。最近は管理局の外に出ることも、訓練に参加することも無かったからすっかり運動不足になってしまった。そろそろ動かないと体力が心配だな、なんてぼんやり思う。本当は、私が出ることになるような騒動が無いのが一番なのだけれども。
     来客用ソファに放ったままだった上着を羽織って、空調と電気を消してから廊下に出た。後ろでオートロックの掛かる音。廊下の方が少し寒い。
     ──廊下の向こうから食堂に向かうコンビクト達の声が聞こえて、少しだけ頬が緩んでしまった。

    ※最終的に死ねたになります。こちらもpixivは現在非公開


    ④no title2(タイトル未定)

     心臓が痛い。喉の奥から鉄のような味がする。ぜぇ、はぁ、と跳ねる肩を押さえつけるように冷たい手で口を塞ぎ、足音が聞こえないことを確認してからそっと物陰に腰を下ろした。酸欠でぐらぐらと揺れる視界。道も行き先もわからないまま何分走ったのだろうか。彼女からは逃げられないと知っているくせに、どうして私は逃げているのだろう。
     痛む頭を膝に押し付けて、どうにか深く息を吸った。このまま逃げるにせよ、諦めて戻るにせよ、呼吸を整えて動けるようにしなければ論外だ。荒い呼吸を無理やり元のペースに当てはめて、痛みを主張する肺を無視して、喉奥に滲む血の味を飲み込む。冷たい。頭の奥が少しずつ冷えていく。
     と、ふと、正常に働き始めた思考が警鐘を鳴らした。わざとらしく反響する靴の音。聞き慣れた声。私が何か反応するより先に、物陰にもう一つの影が落ちる。
    「よくここまで逃げきれたな? その度胸だけは褒めてやるよ」
    「は、ひッ」
    「もう追いかけっこは十分だろ」
     なぁ? と耳元に吹き込まれる息に、ぞわりと背筋に冷たいものが走った。鋭い指甲套の先が頬に傷を作る感触。喉が締まって、心臓が早くなり、整いかけていた息が上がっていく。
     見上げた目の奥が、笑っていない。

    ※ヤンデレのゾ。骨が軽く折れます。こちらも現在非公開


    ⑤あなたと隣にいるきせき


     一週間ほど、管理局を留守にしていたことがある。
     少し遠くでの任務で、危険性は低いからとヘラとヘカテーだけを連れて行った。実際、戦闘になることは一度もなかったし、転んで擦りむくみたいな怪我もなかった。お偉いさんとの会話やらなんやらが面倒だったが、途中で合流したラングリーがどうにかいなしてくれたこともありトラブルも無く終了。五日連続での仕事の後に二日休みを貰い、二人を連れて街に出て、最終日の夜に帰ってきた。
     七泊八日。不慮の事故やブラックリング関連で留守にしていた期間よりずっと短くはあるのだが、そういったトラブルに巻き込まれることも減った今となってはひどく長く感じる日数。大きめのスーツケースに替えの制服と一着の私服、他に少しの荷物だけを詰め込んだ短い旅。三人だけでいることは久しぶりで、なんとなく懐かしいような気がして、一つのベッドにぎゅうぎゅう詰めで眠った夜。修学旅行みたいだな、と、思わず無い記憶を引っ張り出してきてしまって笑われた覚え。
     ……だから、まぁ、何が言いたいのかといえば、今回の三日の外勤くらいなんともないはずなのだ。この人選じゃなければ。この人選ですらなければ。
    「ヘラかヘカテーの予定を調整しましょうか?」
    「いや、いい……」

    ※めずらしく甘ったるい。この後にえろ有。ネップリ終了済み、pixivで公開していたものは現在非公開


    ⑥束縛やばすぎて逃げたけど捕まって躾直されるやつ
    ※多分特殊性癖のオンパレードになる。薬盛るし骨折るし監禁する。


    ⑦甘ったるいのor監禁薬漬け依存の話
    ※どっちか。他のやつがお口直し要員になるようなら後者になります
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