Butterfly brother第5話(キメツ学園)
午前2時。双子は二人とも眠れず、いつもより長く起きていた。片方は寝たが、もう片方は寝なかった。それで5時8分まで起きていた。そして眠りに落ちた。しかし、まさか遅刻するとは思ってもみなかった。目を開けると、まぶしい陽光が差し込んでいた。そんなに遅くはないと思い、ナイトスタンドの時計を見ると7時42分だった。遅刻はしたが、起き上がる気力は残っていなかった。数分後、玄関のドアと階下の網戸が開く音が聞こえた。父親だと思ったが、実は友人だった。愈史郎と武内だった。二人は階段を上り、彼の部屋に入ってきた。「……二人ともここで何をしているんだ?」彼はぼんやりとした声で尋ねた。武内が口を開いた。「無一郎が迎えに来るように言って、家の合鍵をくれたんだ。」すると勇志郎は「お前は意識が朦朧としていたって言ってたよ。起こそうとしたけど、びくともしなかったんだ」と口を挟んだ。二人は勇志郎を助け起こし、身支度を整えた。一時間後、勇一郎はようやく準備ができた。「待って、帰る前に、探し物を手伝ってほしいんだ。バッグをなくしたんだ。手伝ってくれるか?」と勇志郎は尋ねた。「どうしてもっと早く言ってくれなかったんだ?」と武内は怒鳴った。「もし覚えていたら…覚えていない時に言えばいいじゃないか。そんな馬鹿な!」と上から下まで怒鳴った。二人は上から下まで探し始めたが、見つからない。勇志郎は二階で双子の部屋をチェックしていた。勇一郎は昨日洗濯をしなければならなかったので、地下室をチェックしていた。そこは彼が最後に探す場所だった。武内がキッチンから叫んだ。「おい、勇一郎がメモを残していったのを知ってるか?」そして、そのメモを読み始めた。 「有一郎、自分のカバンをどこに置いたか思い出せなくて、君のカバンを使わせてもらった。ごめんね :D- 無一郎。」三人はメモを見て、少し顔を見合わせた後、メモを投げ捨てて出て行った。そう、全員遅刻して授業まで3時間も待たされたのだ。少なくとも授業には出なくて済んだ…冗談だ。