ある野球部の日常誰もいない教室。
今日は部活が休みの日なので千早からおすすめのプレイリストを聞かせてもらってた。
「ね〜ぇ!葵ちゃんと瞬ちゃんって距離近くない?」
教室に入ってくるなり俺たちの机になだれ込みじたばたしながらそう言ってきた。
「はぁ?気の所為だろ?」
「そうですよ。今だって俺が聞いてる音楽が気になるからってイヤホン貸してただけですし」
「え〜、でもでも瞬ちゃんパーソナルスペース狭いって言ってたのにー!!葵ちゃんは入れちゃうのね…俺もいれて!!!」
「嫌です。」
「(確かにこいつ会った時最初に言ってたよな…俺は仲良い方ってことか!!)」
千早に仲良いと思われてたのが嬉しくて俺はつい顔をにこにこさせてしまった。
「藤堂くん何にやにやしてるんですか。要くんの相手変わってくださいよ。」
「いや、俺とお前って仲良いんだと思ったら顔が緩んじまってよ」
「は、はぁ〜!!!////そんなんで照れないでくださいよ!!!」
顔を真っ赤にしながら言ってくる千早が可愛くてついドキッとしてしまった。
「つか、要お前だって清峰とベタベタしてんじゃねぇか!!」
「そうですよ!人のこといえないじゃないですか!!」
「え〜俺とはるちゃんはちっちゃい頃から一緒だし…幼なじみってやつ?んもぅ、まどろっこしいはるちゃんカモン!!!!」
「呼んだか?」
にょきっと教室の外から清峰が顔を出した。
「ね〜!はるちゃん!!俺たち幼なじみだから距離近いだけだよね!!!」
「うん。」
「ほらぁ〜!!」
「圭は、幼なじみで、俺のキャッチャーで大事な存在。」
清峰の純粋すぎる言葉に一同固まってしまった。
すると「あれ?みんなまだ居たの?」とヤマがやってきた。
「ヤマちゃん委員会おつかれ〜んとね葵ちゃんと瞬ちゃん距離近くない〜?って話してたの!!」
「だからお前らもだろうが!!」
「みんな仲良しだね〜」と他人事に言うヤマに
「よしこい!!」と言ってしまってた。
「え?」
「そうよヤマちゃん!!俺の胸に飛び込んできて!!!情熱的に!!」
「ヤマ」
「そう言うことなら…山田くん」
そう言われてみんなの近くまで来ると要が捕まえハグをする。
そこに清峰、反対側に千早に俺と続きよく分からない体勢になってしまった。
「これがこてっこサンドよ!!!」と叫ぶ要に
なんだそれ笑
と笑う一同であった。
おしまい。