🎲の貞操観念がぶち狂ってるだけのネタ　外で珍しく🎲を見掛けた🐺は声を掛けようと思ったが、話しかける前になにやら小太りの少しむさいおじさんが🎲に話しかけた。申し訳ないが仕事相手にしては少々見た目が…そんなおじさんと三言程言葉を交わしたのち二人連れ立ってその場を離れた。プライベートのことだとしたら迷惑だろうと🐺も離れる。
　帰宅し作業中。あの光景がどうにも脳にこびりついていた。違和感、不信感、罪悪感。そんな蟠りを抱えていつも通りにこなせる程器用では無い、だから、ついうっかり、何の気なしにいきなり電話した。ら。
数コール。繋がった。直前のやり取りもなしに電話はあまりしたこと無かったからか、真面目な話と取られたがまごまごと断りを入れるといつものトーンに戻った。衣擦れの音、リラックスしているのか幾分と和らいだ声。寝る前だったかと問えば要領を得ない返し。要件はと聞かれ、あのおじさんが過るが…誤魔化してしまった。電話口で小さく吹き出したのが聞こえた、それもそうだが。
　謝って電話を切ろうとした時、知らない声。衣擦れと、息が上がり、上擦り、促す声。そこでブツリと通話は切れた。
頭が混乱した。混乱して、混乱し急速回転する脳でうっかり "あなおかチャット" に飛躍したチャットを送ってしまった。

『🎲君がお金困ってるみたい(´;ω;`)』

俺はバカだ。

次々来る反応に胃が冷えて冷静になり、寄り道しながら補足していく。
多分ウリをしている、訳もなくそんなことするはずがない、多分早急に金が入り用なんじゃないか。皆心配した、あったけぇ…。

『なに、税金対策の話？』

時が止まるとはまさにこの事。俺は狼だから時間停止にかかってしまった。
各々🎲を問い質す。それに対しあっけらかんと『いや趣味趣味、ワンナイトラブやね』の爆弾発言。頭を抱えた。
　🦇がボイチャに誘導し、即座に移動すると聞こえてくるのは、努めて冷静に声を張り上げる🦇の主張っぽいなにか。なんでキレてんだと呑気に笑う🎲におずおずと皆が参戦していく。しかし🎲は、一体何がいけないんだという態度を少しも変えないもんだから、ついに🦇が大爆発を起こす。

「とにかく知らねぇおっさんに掘らせるのだけはやめろ！　その代わりを俺達がやるから！」

　しれっと巻き込まれた。そしてそれをあっさりと飲む🎲。抗議の間もなく、ちんこの使用を同意無く許可させられてしまった。🦇からは有無を言わさんという気迫が感じられた、そして言葉で納得させられる。友のためだと。怒涛の1時間だった。疲れた。

　🎲は抱いてくれるならなんでもいいという。緊縛だろうが女装だろうが、諦めてくれるよう提示したプレイにすんなりと応じてしまう。一体どちらが変態なのか分からなくなってきた。
　なにやら随分と深い沼に落ちてしまったのかもしれない。