クリストファちゃんがやばいだけの話ダフネ「すごいね〜この前だいぶ苦労させられたあの熱めな餃子さんを1人で〜?」
その日、歴史の階でクリストファが残響楽団のフィリップを1人で攻略した。
専用のパッシブやデッキ、コアページこそ使用したものの、5人で戦って苦戦した相手をあっさりと撃破してしまったのである。
クリストファ「?」
本人は事の大きさがよく分かってない様子。
メアリー「やっぱり自覚がないみたいね…」
歴史の階唯一の常識人であるメアリーは頭を抱えた。クリストファはあらゆるものに興味がない。故に超がいくつついても足りない気分屋である。
クリストファ「52」
唐突に謎の数字を口にしたクリストファ。
ダフネ「52?」
メアリー「気でも狂ったのかしら」
その顔を覗き込む2人。いつもの吸い込まれる様な大きな瞳が、2人を見据えて…いない。どこを見てるのかが分からないが、ただ大きい。
クリストファ「いちばん火傷をつけた数」
メアリー「ひえっ…後で接待場見てこないと火事でも起きてたら大変よ」
パッシブの効果で取り巻きにも火傷を大量に付与していたクリストファ。平然と口にしていい数ではない。しかも1人で。
ダフネ「それができるのが図書館ばわーってやつなのかな〜」
メアリー「ご都合展開もいい加減になさい…」
呑気なダフネにまたしても頭を抱えるメアリー。
クリストファ「〜♪」
いつものように技術科学の階から迷い込んできた蝶を指先に留めてご満悦な様子。
メアリー「そのうちねじれの方も1人で潰してしまいそうね…」
メアリーはそう言うと、『クリストファ猛進の記録』と書かれたメモ帳に『フィリップ単騎制圧』と記録した。無自覚の快進撃は止まらない。次は何をしでかすのか。