幼い義妹(中一なりたて)の膝に頭をもたげて延々実母の文句垂れる蓮、そんな義兄(高二、三くらい)を雑にべしべし撫でる小夜。を見て変な汗が吹き出る隆文(大学生)。
隆文が「な……に、してるんだ?」って絞り出すように口に出すと、兄妹は慌てて離れて「だから言ったのに蓮くんなかなかどかないから!」「お前だって今日はまだどけって言ってなかっただろ!」っていつもみたいな気安い喧嘩が始まる。
「たかふみさん誤解しないで! 私と蓮くんはそういうのじゃないし、私たちが好きなのはたかふみさんだから!」と、先日避けたはずの告白が言い訳とともにまた被弾する。必死の小夜の頭に手を置いて「こら、隆文サン困らせるなよ」と蓮。
もうわけがわからないし、年上としてどうしたらいいのかもさっぱりわからない。怖い。
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