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    masasi9991

    @masasi9991

    妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど
    平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの

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    褒められ待ちの道タケ漣

    待ち切れない いつもだったら床に転がっていびきかいて寝てる時間なのに、珍しく起きている。それどころかさっきまでコイツは台所にいた。信じられるか? コイツが、晩飯作るのを手伝ってた。まあ、円城寺さんの「最強大天才様の舌で味見してくれないか?」に乗せられて、だろうが……。
     コイツが飯が出てくる前から座って待ってる。そんだけのことだが何故か笑える。珍し過ぎて。
    「おいらーめん屋、早くしろ!」
     コイツがうるせーのはいつも通りだ。暇なら盛り付けも手伝えばいいだろ。まぁ、それは俺も同じだけど……。でも俺は手伝うって言って、「すぐ出せるから大丈夫だ。座って待っててくれ」と言われたから、こうして座って待ってるだけで……。
    「はいはい。もうちょっと待っててな。すごいの持ってきてやるぞ!」
     円城寺さんの返事は、楽しそうだ。こっから見える台所に立つ円城寺さんの背中も、忙しなく動いて楽しそうだ。
     俺は料理はあまり得意じゃないけど、楽しそうに料理してる円城寺さんを手伝うのは、楽しい。コイツの危なっかしい手つきも、見てる分には面白い。あんなに料理のこと何も分かってねえくせに、自信満々だった。今もまだ何故か自信に満ちた偉そうな顔で笑ってる。そしてその目は、さっきまでの俺と同じく円城寺さんの背中を追っている。
    「おいチビ、あの魚はオレ様がひっくり返してやったんだから心して食いやがれ! らーめん屋もだ!」
    「円城寺さんに教わりながらな。いちいち何度も言わなくても見てたから知ってる」
    「フン」
     ソイツは鼻を鳴らして返事をしたが、やっぱりそれでも自信満々に胸を張っている。……今の話、コイツが何か勝ち誇るようなところあったか?
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