masasi9991 @masasi9991 妖怪ウォッチとFLOとRMXとSideMなど平和なのと燃えとエロと♡喘ぎとたまにグロとなんかよくわからないもの ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 413
masasi9991☆quiet followDONE本編前のレクセル ##RMX ##レクセル 何処へ「なんだ、戻ってたのか」「なんだって何?」「いや、別に意味なんかねぇよ」 特に深い意味なんかないって感じで、レッドは軽く首を振った。「帰りが遅いとか心配してたんじゃないの」「そんなガキでもないだろう?」「フフン、まあね。ねー、今日もう疲れたからここで寝ていい?」「その泥だらけのままベッドに上がり込むんじゃなけりゃな。身体洗ってこい」「だってシャワー空いてなかったんだよ。レッドの部屋の借りるね。……にひ」「今の変な笑い方はなんだ?」「なんかさー、さっきのレッドのセリフ、変態みたいじゃなかった? シャワー浴びてこい、みたいなの」「馬鹿か」「にひひひ。帰り遅くなっちゃった分さ、サービスしてあげるから期待しときなよ」 シャワールームに向かいながら大声でそう言うと、レッドはろくに返事もしないかわりにわざとらしくため息をついて、肩をすくめてみせた。 レッドの部屋に併設してあるそれは、居住区にある共用のシャワールームよりは設備が多少マシだ。ちゃんと設定した温度通りのお湯が出る。急に妙な色や匂いのヘドロが交じることもない。もちろん突然水が止まることもない。 逆に言えばこの街の一般レプリにとってそれは珍しいことだ。共用のシャワールームだとお湯の温度は不安定だから突然熱湯を浴びせられてフレームが軋んじゃうこともあるし、たまに貯水槽に身投げしたヤツなんかがいると、誰かが発見するまでそいつの腐敗と錆びのダシを浴び続けることになる。そもそも乾季になると水が足りなくなって長い間シャワーどころじゃなくなるなんてこともザラだ。 それでも居住区にあるシャワールームは、未だ汚染の残る地上で活動を強いられているボクらレプリにとっては人気のスポットである。理由は、理屈ではわからない。多分汚いよりきれいな方がいい。暗黒街なんて呼ばれる掃き溜めに住んでても、けっこう沢山のレプリがそう思っているらしい。 この街みたいなスラムじゃなければ、一般のレプリでももう少しいい生活が送れるみたいだけど。それにはあんまり興味がわかない。「今日さ、西九六〇地区に行ってみたんだ」「お前一人で行ったのか。いつかの話を盗み聞きしてやがったな」 シャワールームの壁のスピーカーからレッドの声が聞こえる。緊急時のために部屋の中と外で会話できるように作ってあるのだ。でもそんなに厚くもない壁越しに、かすかに元の声も聞こえてる。スピーカーで再生される不完全な音と壁越しの本当の声がほんの少しのタイムラグで干渉し合って、さざなみのような波形を描いてボクの耳に聞こえてくる。これがちょっとおもしろい。「次のターゲットのメイヤー、あそこをねぐらにしてるんだって? 敵情視察だよ」「ねぐら……なんて言い方をするような街じゃなかっただろ?」「うん。まあ、成金趣味って感じかな」「フッ。確かにな」 少なくともまともなシャワールームがありそうな街ではあった。でもそんだけだ。「それでもここよりはマシな街だ。あそこだけじゃない、世界にはここよりマシな場所はいくらでもある。なのにお前は、よくこんなところに居付こうと思ったな」「んー……」 シャワーの温度は三十度くらい。このくらいだと素体の髪や皮膚に影響が少ない。でも今日の気温だと少し寒くなってきた。メモリを動かして少しずつ温度を上げる。シャワーからほんのり湯気が出始めて、狭いシャワールームが薄っすらと白くなる。 こうなると自分の声もレッドの声も、水蒸気に紛れてちょっとくぐもったようになる。「やっぱりボクの帰りが遅くて心配した?」「そうかもな」「ボクがいなくなったら困っちゃうもんね。なにしろレッドアラートで一番強いのはボクなんだし」「随分デカく出るじゃないか」「それにみんな危なっかしいし、特にレッド! ボクがちゃんと面倒見てあげてないとダメだと思うんだよね」「フフッ」 レッドが吹き出した声、部屋のマイクには拾われなくて、壁越しにだけ聞こえた。単純な機械には計測できなくても、ボクにとっては聞き慣れた声だからわかってしまうのだ。「だから心配しなくてもボクはレッドのそばから居なくなったりしないよ」「別に心配しちゃいないさ。ただ疑問に思っただけだ」「さっき心配したって認めたじゃん」「……それほど心配してはいない」 レッド、相変わらず嘘とかすごく下手くそだ。そういうとこ。「心配しなくてもいいけど心配してもいいよ。ねーねー、着るものない?」「ない」「ふーん。じゃあ裸で寝るか」「……わかったよ、何か貸してやる」 レッドの部屋にあるの、全部大きいからなぁ。あんまり着ても着なくても一緒な感じだけど。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow masasi9991DONE道タケ漣のキスの話二人ですること 今日のコイツは見るからに機嫌がいい。一体何があったんだ? ……どうせ、些細なことだろう。昼に食った円城寺さんの弁当が、ウマかったからとか。いや、円城寺さんの弁当は大抵ウマいけど、今日は俺とコイツの好きなおかずがたくさん入っていた。 そういうのだけで、あんだけ上機嫌になる単純なヤツ……は普段よりも文句は少な目、騒がしさは上で、円城寺さんの買い物にも付き合って荷物持ちをさせられ、円城寺さんのアパートに着いてからも食材や日用品の収納の手伝いのためにそう広くないアパート内をあちこち行き来していた。円城寺さんの後ろにくつついて。まるで飼い主の背後をちょこちょこと着いて回る犬みたいだ……と見てて思った。 「タケル、漣。午後からずっと家のこと手伝ってくれてありがとうな」 1704 masasi9991DONE膝枕したい道タケ漣デカくてやわらかい「いつも、してもらうばっかだろ」 「あん?」 「お返しにこっちからできねぇかって話だ。……オマエはそんなこと考えねーか」 「らーめん屋がやりてーっつーからやらせてやってるだけだ。オレ様はカンダイだからなァ……その、ヒザマクラっつーやつも」 「そうか」 畳に胡座かいて座ってるチビがオレ様を見下ろしてフッと鼻で笑った。意味わかんねーからムカついてその喧嘩を買ってやろうかと思ったが、メンドクセえ。寝転がったままチビの言ってたことを考える。 ヒザマクラ? ヒザっつーか、太ももをマクラにするやつ。よくらーめん屋がやってる。 らーめん屋の太ももは枕としてはそれなりに悪くない。らーめん屋の暑苦しい体温も寝るのにはちょうどいいし、頭や背中を撫でてくる手がそこにあるのもいい。つまりらーめん屋が勝手にやってりゃいいんだ、そういうのは。 2159 masasi9991DONEおやすみの前の道タケ漣一番いい場所「しまった。あれを忘れてた」 さあ電気を消して寝ようか、という瞬間に急に思い出して布団を出た。タケルが「え」と呟いた。漣は、「ハァ?」だって。二人ほとんど同時に。 あれ、っていうのはあれだ。大した用事じゃない。しかし寝る前に片付けておかないと、明日朝起きてからだと……。ともかく大したことじゃない。布団を出て、台所に立ってやり残したことをすべて片付けた。ものの十分ぐらいだ。それでも罪悪感をたっぷり抱えて、再び寝室に戻った。 だってさっきの二人の一言、寂しそうだったじゃないか。まあ、一言というか一声、たったそれだけだったし、寂しいったって別にドアを挟んですぐそこにいるんだし、そもそも自分の自惚れが大げさに感じさせているというのは大いに否めないが、あの反応がかわいくてたまらなくて。 1347 masasi9991DONEお昼寝する道タケ漣うたたね とん、と寄りかかってきた円城寺さんの重みと熱と、すぐ近くに聞こえる規則正しい寝息。それから心臓の音……は、俺のか、円城寺さんのものか、どっちかわかんねぇ。ドキドキする。それと向こう側で不貞腐れてるヤツの、横顔。 優越感――思わず口元が緩んだ。とはいえ、横目で円城寺さんとソイツを眺めながら、胸ん中に浮かんできたのはそれだけじゃないって気もしてる。 ソイツが子供っぽく尖らせた唇の、薄いピンク色に少しだけ見とれた。 「静かにしてろよ」 小声で呟く。が、思ったより自分の声が部屋ん中響いた気がして、慌てて円城寺さんの顔を覗き込んだ。……大丈夫だ、起こしちゃいねぇ。俺の肩を枕にして、円城寺さんはすっかり眠ったままだ。 1366 masasi9991DONE寒い朝の道タケ漣冬の朝のいたずら 小柄な二人の背中が、ちゃぶ台の前で小さく丸まって座っている。喧嘩は一時中止らしく、寒い寒いと口を揃えて不満を漏らしつつ顔を洗って部屋に戻ってきていた。 二人とも、この間自分が買ってきた青と赤の半纏をそれぞれ羽織ってくれている。分厚くて温かいそれで着ぶくれした後ろ姿はまるでハムスターや兎のような小動物が寄り添っているかに見えて、思わず口元が緩んだ。買ってきたときは二人とも微妙そうな顔をしていたけど、やっぱりよく似合っているし、こんな寒い朝にはぴったりだ。 「洗面所、そんなに寒かったか? まあ飯を食ったら温まるさ」 「洗面所も、この部屋も寒い……」 「らーめん屋、自分の家なのに寒いかどうかもわかんねーのかよ」 1540 masasi9991DONE夜の道タケ漣風景 五 隣でもぞもぞと動く気配がして、目が覚める。まだ、夜中だ。部屋は真っ暗だけど、気配と体温で動いているのはタケルだとわかる。 ふと身体を起こしたタケルは、トイレにでも行くのだろうか……。半ば夢のようにぼんやりとそんなことを考えていると、起き上がったタケルがこっちを向いていることに気がついた。それから、すぐに布団の中へ戻ってきた。さっき起きたときと同じところへ。……と思ったけどどうやら違う。自分が目を覚ましたときより、ぽっと暖かくなった。タケルの体温だ。 一度起き上がったタケルがこちらに寄りかかってきて、頬を自分の胸のあたりに押し当てている。心地いい重さだ。顔を覗き込むと、すっかり眠っているらしかった。うつ伏せ気味の背中も穏やかに上下している。きっとさっき起き上がったときも、寝ぼけていたのだろう。 1280