Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    Nemnight_14

    @Nemnight_14

    俺レベ多め

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 10

    Nemnight_14

    ☆quiet follow

    学パロ犬旬

    普通に学パロで、旬とか授業サボりがちで保健室とかあまり使われてない教室で寝てたりしてそう
    保健室の先生は犬飼さんがいいです私

    新学期が始まり、高校3年生へと上がった頃の話
    ガラガラッと音を立てて扉が開く

    「犬飼先生、ベット貸してください」

    所々癖のついた髪の毛、ブレザーの下には黒のパーカーを着けてポケットに手を突っ込みながらそう言ってきた

    「水篠君、またあなたですか…新学期始まってまだ2日目ですよ…」

    「眠くなりそうなので、仕方ないです」

    「まだ眠くないということはまだ寝なくても大丈夫なはずですが…」

    意味の無い会話を繰り返しながらさぞ当たり前かのように一番端のベットへスタスタと歩いていった。何を言っても聞かないことは重々承知なので渋々貸さざるを得ない犬飼はやれやれと言い、ベットについてるカーテンを閉めて布団に入る旬を確認したところでまた業務に戻った

    旬も寝ようとするが、しばらくしても寝付けないので、今日はそんなに眠くないな…と思いながらボケーッと天井を見つめ天井を見つめ暇だなと考えていた

    授業が終わるチャイムが鳴り隣のベットで寝てた生徒を起こして体調に問題は無いかを確認する、教室まで送りますよといって保健室を出る音がした

    「犬飼先生って意外と過保護なんだな…」

    ボソッと何も無い空間に呟く、そういえば犬飼先生は彼女とかいないのだろうか、もしかして既に既婚者なのか…?と考える、するとガラガラっと扉の開く音がした、挨拶もノックもないので犬飼が帰ってきたことを理解した

    いっその事本人に聞いてみるかと唐突に思いつき、カーテン越しに犬飼に話しかけた

    「犬飼先生、先生彼女とかいないの?」

    急にカーテン越しに話しかけられたせいか少し沈黙の間があったが、しばらくして言葉が返ってきた

    「…私に女性がいるとでも思いますか?」

    これは予想外の返答、彼女か既婚者かと思っていたがまさか独り身とは…何となく心のどこかで無意識に安堵していた

    「へぇ〜、犬飼先生モテそうだけどな…あ、もしかしてあえて作らなかったとか?」

    「モテるモテないはよく分かりませんが、…相手は何人かいましたよ、ただ私に恋愛が向いてなかっただけです」

    ガチャっていって椅子に座る音が聞こえた

    「ふーん…犬飼先生女性のエスコートとか得意そうに見えるのに、なんか意外」

    「それはもちろん、女性は丁重に接するべきですから意識はしてましたよ、ですが、逆にそれが居心地悪いみたいですよ、女性からしたら」

    「…………」

    はぁ、と呆れたようなため息がかすかに聞こえた、嫌な記憶を掘り返してしまっただろうか…と思い返す言葉も無くなった
    無音で顔も見えないので居心地悪く感じ、何よりカーテン越しに喋るのもなんなのでベットから出て立ち上がりカーテンを開ける、そこにはいつも通りシワひとつない白衣と黒縁のメガネをかけて資料みたいなものを書いてる先生の姿があった

    「…今日はもう戻られるんですか?」

    と資料とにらめっこしながら質問された

    「今日はなんか、あまり寝付けないから…ソファにいます……」

    本当は教室にいたくないだけだけど、っていう言葉は隠し、犬飼とは真反対にある固めのソファーにペタっと座り、作業してる犬飼の姿を正面から眺めていた

    「貴方の睡眠に問題があるのも事実ですが、それを理由にサボるのも程々にしてくださいね」と、眼鏡をとって柔らかく微笑まれ、ドキッとした

    (ドキッ…?俺今…犬飼さんにドキッて…したのか…?)

    感じたことの無い感情に頭が追いつかない、恋愛など全くの無関係かつ純粋無垢な旬にとって初めてのことで訳が分からなくなった

    だが今犬飼の顔を見たらいけないということは脳内で理解していた

    「…水篠くん?やっぱりどこか具合が悪いのかい?」

    ガタッと音を立てて立ち上がりこちらに歩み寄ってくる犬飼

    (だめだ、今顔を見られたらっ_)
    「だっ、大丈夫です!…お、俺もう戻りますんで!!!」

    そういって犬飼の顔を見ないように、そして自分の顔を知られないように、猛スピードで保健室を出た、廊下からは「こらぁー!廊下を走るんじゃない水篠ー!」と注意を受ける声が廊下全体に響いていた

    ポツンと保健室に一人になった犬飼は、なんだったんだ?と考えるが、まぁいいか、と業務に戻ろうと席に着く

    「…にしてもあんなに耳を赤くして…熱でもあったのか…?だったら、あまり無理をして欲しくは無いが、どうせ聞かないんだろうな…あの子は」っていってやれやれと微笑んだ
    まぁ何かあったらまた来るだろうから心配無用か…と思い業務に戻った。


    あとがき補足

    犬飼先生(28歳)保健室の先生
    旬が入学する前から働いている

    監視課ってこともあって人の異変とかにはすごく気づきそうだなって思って、人の体調とかもいち早く気づく保健室の先生がピッタリだなと、水篠に対しては世話のかかる生徒だと思ってるけど、二人で話してる時の表情が子供っぽくて可愛いなと無自覚に思ってる
    最後の、また来るだろうから心配無用か、っていうのは、旬がいつも保健室に入り浸るのでそれが当たり前に感じてきてる犬飼を書いてます、言葉では呆れたように聞こえるけど、仕方ないですねと少し嬉しそうに思ってる。なので保健室に旬がいる時間は無意識に心穏やかでいられるそう…

    水篠くん(旬)(17歳)
    軽い睡眠障害持ちの生徒、1年の後半から学校のストレスで昼夜が逆転している生活になってる

    影の君主という事から圧倒的夜行性というか夜型人間というイメージで、昼夜逆転生活をしている生徒という全体設定で進めてます、あまり自分のことは多く語らず周りとも自分から関わろうとしないタイプなので、周りからもあまり印象が良くない、成績は凄く優秀なので勉学に問題は無いが出席日数が危ういところが多々あるそう、だけどちゃんと学校には行っているため、保健室に行った際は犬飼さんに休んだ分の授業をしてもらえるそう
    保健室がいいというより、犬飼先生がいるから居心地がいいのでよく眠れるみたい、他の生徒がベットで寝てたりすると少し違和感を感じるため、無意識に眠気が来ない
    犬飼先生とは一緒にいて落ち着くし素でいられる、話をしても肯定も否定もされないので旬の話し相手として気に入ってるとか、いつもはそうやって適当に受け流ししてたので意識してなかったが、初めて正面で面と向かって犬飼からの表情を見たときドキッとしたそう、これが恋と気づくのはいつだろうか

    っていう学パロ犬旬
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏😍😭❤👏💖💖💖💖💖💖💖💯💯💯💯💯💒
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works