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    ゃんちゃん

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    ゃんちゃん

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    お誕生日おめでとう忍兄ちゃん
    ⚠ことゃんが個人的に考えていた設定が含まれます
    シナリオのネタバレは含まれません

    嫌「だった」日両親が死んだのが、自分の誕生日だった
    両親が自分の為に買い物へ行った先で起きた事故だった。2人は即死、忍は18歳、真冬はまだ7歳、小学1年生だった
    どれだけ自分を憎んだか、どれだけ申し訳無かったか、言い表す事が出来ないような感情に襲われていた
    自分が就職して収入が安定するまで置いてくれた叔父、彼が居なければ今頃苦しかっただろう。彼が居たおかげで勉学に集中出来た、有名企業に就職できた
    ……ただ、だからこそ苦しかった
    親の代わりのように接してくれたからこそ、言ってくれたのだ

    「誕生日おめでとう」と

    ……やめて、誕生日なんて来ないで
    僕が誕生日だから、僕が主役になってしまったから


    だから、父さんと母さんは


    そんなふうに思ってしまう誕生日が、何よりも嫌いだった

    2年前、真冬が誕生日プレゼントをくれた
    「誕生日おめでとう」と、言ってくれた
    嫌だったその言葉が、不思議と心地よかった
    何よりも大切で、誰よりも愛しい真冬が、自分を祝ってくれた
    それは何故か、誕生日だからだ

    『……あ、り…がと』

    上手く言えなかった。くすぐったかった。嬉しかった

    そして今、不思議な友達が沢山できた。その人達も軽く言ってくれる
    「誕生日おめでとう」と

    両親の死を知っている身近な人のみが、申し訳なさそうに言っていた言葉
    「誕生日おめでとう」

    この言葉が、こんなに軽く、そして心地よくしてくれる言葉になるなんて、数年前の自分は考えもつかないんだろう
    そう思いつつ、明依から貰ったビールを飲み干した

    「兄ちゃん……明日父さんと母さんの所行くんでしょ?飲みすぎない方が……」
    『らいじょぶらいじょぶ〜〜wまふゆはやさしぃなぁ』

    もう大丈夫。苦しい事もあるけど大丈夫。
    もう、誕生日も嫌じゃない。すごく幸せな、忘れちゃいけない大事な日だから
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