ある「元」光の戦士の6.02その11「やっぱり左右にも飛びまわるのだわ」
空から眺めていたフェオが茶化す。
「必死に避けただけだよ。びっくりした」
「ごめんって」
謝るウィメは、フィーネの修理で元通りになった槍を手にさっそく鍛錬を始めている。型の練習だろうか。
「私もソイルがジャムったガンブレードでゼノスと戦った時は死ぬかと思ったよ」
思い出した記憶を払うようにフィーネが首を振る。
「そうだ、ガンブレードあのヘンテコな剣どうしたんだ銀髪のにーちゃんとおそろいだったろ」
別におそろいだったわけではない。同時期にガンブレイカーの鍛錬を始めただけだ。第一世界で出会った時、お互いの得物を見て驚いたものである。
「最近は使ってないね」
「飽きちゃったのか」
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