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    らてぃうま

    @rateitigopai

    らくがきとかセンシティブとか夢を置きたい

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    らてぃうま

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    種族反転😈と🈂️の出会い妄想話(😈視点)
    一応シュミレーション仮説の動画を元にしてます。
    種族反転は良いぞ〜^^

    人間のオレちゃんが悪魔系小学生とユーチューバーやる話 人間、鬼、悪魔、ゾンビ、etc―――ある程度の知能と力を持つ種族なら、魔界と人間界を行き来することが出来る。

     当たり前ですが人間界は元々人間しかいなかった、人間に1番適している環境です。
     だから普通の人間は人間界から出ることがなく、魔界出身の方から情報を聞くだけ、それだけで満足するのです。


     オレちゃんは魔界へ行ってみたいです。冒険してみたい、と昔から思っていました。
     でもオレちゃんの力だけで生き残れる気はしないし、誰かと行くにしても、魔界に連れていってくれそうなうえで心から信用出来る方は居ません。
     魔界生まれの方は殺伐とした価値観を心の奥に持っています。だから、友達が危ない時は助ける、とか思ってくれません。
     人間だってそういう考えを心から持てる方は希少です………魔界に行くことは、人間にはとてつもなく難しい事なんです。


     魔界を諦めるとすれば……オレちゃんが人間界で夢中になれるものは、YouTubeくらいです。
     YouTubeは様々な人間、種族が、無限と言える量の動画を投稿しています。1人に飽きたらまた違う1人を見る、鬼ヤバな裏がありそうな方もよく見かけます。
     魔界から配信している方は有益な情報を沢山くれますね。尚更魔界に行きたくなるので、いつかチャンスが訪れた時のためにメモすることが多々あります。

     あとは、どこかにピュアで扱い易い悪魔がいてくれれば良いんですがね…。



    ―――コンビニで夕飯とブラックライジングとブラックコーヒーを買って帰路に、道中は公園を通り過ぎるのですが、なにやら子供の声が聞こえてきます。

    「ブンブンハロー さとちゅーぶ!」

     明らかにピカキンのパクリ。YouTuberごっこですかね?でも他の子供の声は聞こえない……公園に来て一人遊びとは随分ヒマなんですねえ。

    「今日はなんと、ダンゴムシの裏側じゃなくて、人間の裏側暴いてみます!さっそく突撃取材だ〜っ!!」

     背後に声と足音が近づいてくるんですけど…。

    「ねえ、人間のお兄さん!お兄さんの裏側教えてよ!」

    「………」
     振り返ると確かに子供がそこに居て、手にカメラを持ってオレちゃんを撮影してます。
     しかも、白い羽が生えています。天使でしょうか?
     いや、天使って感じじゃないですね。彼らはそれっぽいオーラがあります、やたら可愛かったり光ってる気がしたり、この子はソレがありません。あと、さっき言ってた『人間の裏側を暴く』とかしたがる種族じゃないですし。
     他に、羽だけあって人間ぽい種族は……

     悪魔…!!


    「………教えてくれと言われても…オレちゃんの裏側というと、たとえば?」
    「うーん……さっき何してたか、とか?」
    「さっきはコンビニで夕飯とお菓子と飲み物を買いました。こんなことが裏側なんですか?」
    「ち、違うと思う…。」
    「オレちゃんもそう思います。」

     さて、この子は頭弱そうですけど、どうしますかね?悪魔なら、実力行使で技を撃ってきたりとか有り得ますが…。


    「………失敗でした〜!次回も見てね〜!」

     は?????

    「あっそうだ!ダジャレやります!
     3・2・1……

     おれ、鬼のおにいさん3人いるんだよね〜w」


     ????????????


    「だははwww おにの、おにい、さん、さんにん…ぷぷぷww
     いやー傑作できちゃったな〜。それじゃまたね!」


     なんですか、いまの。
     なんでこの子は…満足してるんですか…??


    「ふ〜。人間のお兄さん、さようなら〜!」

    「待ってください!!きみ!名前は!?」
    「ヒィッ!?」
    「オレちゃんはブラックです。」
    「え? あ、えっ…と………さ、さとし、です…。」
    「さとしくんはYouTuberですよね?いま撮ってたものを投稿するんですよね?」
    「う、うん、そうだよ。」
    「カカカ!マジですか!鬼ヤバです!」

     オレちゃんが盛り上がっていると、さとしくんは少し口角を上げました。

    「えと、ブラック…?
     もしかしておれの動画見てくれるの?」

    「いえ全然!クソつまんなそうなので見たくありません!」

    「ひっっどぉ…!!??」

    「でもさとしくん!悪魔である君が本気を出せば……本当に人間の裏側を暴いて、鬼バズり出来ます!!」

    「!! 鬼バズり!?マジで…!?」

    「マジです!
     と、その企画を考える前にひとつ聞かせてください。
     悪魔は契約すれば己の魔力を普段より引き出せると、あらゆる本に書いてありますが本当ですか?」
    「うん本当だよ。でも……おれ契約書作るの苦手でさ……」
    「ならオレちゃんが作りましょう!カメラ持ちもオレちゃんがやります。さとしくんは動画に集中してください!」

     さとしくんは目を輝かせ、大きく頷いた。

     オレちゃんもワクワクしてきました。さとしくんと撮影すれば、オレちゃんの人生は鬼ヤバおもしろくなる、そう感じます。
     上手くいけば、さとしくんはオレちゃんを魔界に連れて行ってくれるかもしれません!


    「とりあえずオレちゃんの家に行きますか、お菓子でも食べながら企画を練りましょう。」
    「えっ…家は……」
    「どうしました?」
    「お母さんから知らない人の家に行ったらダメだって言われてて…。」
    「…知らない人だなんて、ヒドイですね。さとしくんとオレちゃんは一緒に撮影する『ユーチューバー仲間』になったでしょう?」
    「……なかま……そうだね!ブラックの家どこ?」

     チョロwww

    「あの黒いタワマン見えます?あれの最上階です。」
    「え!!ブラック金持ちじゃん!!」



    ―――オレちゃんの部屋にさとしくんをあげて、黒いカーペットが敷かれたとこに座らせます。冷蔵庫を開いてコンビニで買ってきた夕飯を置いといて…飲み物は水とコーラがありますね。

    「さとしくん、水とコーラどっちがいいですか?」

    「コーラ!」

    「振っていいですか?」

    「なんで!?振るなよ!」

     カカカwいちいち良いリアクションですw
     コーラをコップに入れてテーブルに置き、あとブラックライジングと、ブラックコーヒー。
     クッションを敷いてさとしくんの向かい側に座り、ルーズリーフの束にペンを走らせます。

    「なに書いてるの?」
    「撮影契約書ですよ。」
    「え?まだ何も決めてないのに?」
    「大丈夫です。オレちゃんが行ったコンビニ……あそこの夜勤バイトの方のなかで、バイトテロしそうな方がいます。
     お調子者で、やっていい事とわるい事の境目が曖昧になりやすいタイプだと踏んでいます。
     すこし調子に乗らせればすぐバイトテロ行為するでしょうね。」
    「……バイトテロって…なんか……難しそうだね?」
    「ええ、さとしくん一人なら厳しいです。
     だからオレちゃんが契約書作りも撮影係もやってあげるんですよ、さとしくんは悪魔の力をバイトさんに貸して、裏側をさらけ出させてください。」
    「うーん、がんばってみるけど……その後はどうするの?バイトテロ放っておくなんてヤバいでしょ?」

     悪魔なのに良心的ですね。もちろん放っておくわけありません、鬼ヤバ動画にするには、鬼ヤバなオチが必要ですから。

    「君が成敗するんですよ、悪魔の力を使って反省させてください。
     魔界に連れていっておしおき、とかですね。カカカッ!」

    「ひえ……」

     おや?さとしくん、ちょっと怯えてます?こんなことでビビるなんて、本当に悪魔なんでしょうか?


    ―――さてさて、夜10時の少し前、お待ちかね接近タイムです。ターゲットのバイトさんが出勤してくるとこで話しかけます。

    「すこし良いですか?
     オレちゃんはブラック、こちらが悪魔系YouTuberのさとしくんです。」
    「ど、どうも〜。」

     いきなり話しかけられて不機嫌そうなバイトさん。
    「ああ?俺これからバイトなんだけど…」

     並大抵の話は聞きたくもないでしょうが、オレちゃんは心をつかむ話題を持っています。
    「単刀直入に伺いますが、あなたは同じシフトの女性バイトさんのことが気になってますよね?」

    「なっ!なんでそれを…!?」

    「以前からあなたと彼女が同じ日にバイトをする確率がやたら高くて、隣にいる時ソワソワしてたり、手伝いたがってたり、良いとこ見せたがってるな〜、と思ってまして。」

    「え、えぇ?…見てたのか?……ってか、バレバレだったのか?」

    「まあ……それは置いといて、オレちゃんもさとしくんもあなたを応援してあげたいんです!」
    「そ、そうなんだよ!えーとっ俺の悪魔の力を使えば、お兄さんのやる事がカッコイイって思われるよ!」

     さとしくん緊張してますが、オレちゃんが用意したセリフをきちんと言ってますね。上出来です。

    「おぉマジで!?悪魔の力……貸してくれ!!」

     面白いくらいに予想通りですね。
     もちろん、裏側をさらけ出すかは本人の意志の強さに左右される。だからこの方が予想外の善性を見せる可能性もあります。

     さーてどっちに転びますか…。

    「力を貸すには条件がありますよ。あなたの様子を影から撮影させてください。どうですか?」

    「そんなことで良いのか!?ぜひ撮影してくれ!」

    「それでは、撮影契約書にサインをお願いします。
     内容を要約すると……撮影する動画の内容に同意します。悪魔の力を使ってバイトテロ行為をしないと誓います。ってとこです、守れますか?」

    「わかった!サインっと!」


     契約成立ディール


    「カカ……さとしくん、撮影タイムですよ、邪魔にならないような技を使ってくださいね。」
    「う、うん……ねぇ、あの分厚い契約書の内容って本当にアレだけ?もっと色々書いてるんじゃないの?魔界のこととかさ…」
    「そーですね、しかし彼は既にサインしましたし……彼が力を正しく使えさえすれば良い話です。
     カップル誕生動画、悪く無いでしょう?」

     さとしくんは小さく頷いて、店の隅っこにいくと、目立たないように他者からの認識を阻害する技をかけてくれました。
     このようにするというのも、契約書に書いてあります。あの契約書は契約した本人と、契約者に関わる人と、オレちゃん達に効果を発揮します。
     その効果で、さとしくんは契約書の内容に含まれる悪魔の技をいつもより上手く扱うことが出来るのです。


     バイトさんの様子ですが、悪魔の力でやる事なす事褒められてます。鼻の下伸ばしてデレデレと、間抜け顔ですww

    「幸せそうだね!」
    「ですね。」

     しかし、あの二人の仲を進展させる決定打にはならない…。今日はあくまで仲良くなるキッカケ作り、時間をかけさえすれば平和的にカップル誕生できるはずです。
     でも、欲する心は加速します。

    「さとしくん。」
    「うん?」
    「見ていてください……悪魔の君が暴く、鬼ヤバな裏側、人間の本性を!!」
    「ッ…………」

     オレちゃんの予想通り、バイトさんは過激なことをして自分を魅せようと考え、商品を粗末に扱う動画を一緒に撮り始めました。
     すごい、カッコイイ、そういう言葉の為…一時の快楽だけを求めて。
     他人への迷惑を全く考えないクズが、カメラにバッチリ映っています。
     こうも簡単に堕とせるとは……悪魔の力ってスゴイですねえ♪


    「カカカ!さとしくん、フィナーレですよ。契約違反のおしおきタイム!」
    「えっ、あ、うんっ…」


     バイトさんの前に現れたオレちゃん達は、契約違反をしていることを伝えます。しかし彼は反省するどころか、邪魔するなと言いました。

    「邪魔というか、契約を守らなければならないので。
     魔界へ連れていきます!さとしくん、デビルワープです!」


     3人で暗い穴に吸い込まれた先は、荒れた地面と赤黒い禍々しい空と、知性のない魔物の鳴き声が聞こえる所………あぁ、本当に魔界に来れたんですね!鬼ヤバです!!


    「ヒィィィッ!!??」

     この悲鳴は、バイトさんが魔物さんたちに捕まってるからですね。
     人間を食べたがる魔物さんたち。動画でしか見たこと無かったですが、実物も可愛らしいです。

    「その方、いい匂いでしょう?欲が昂っている人間ほど好きなんですよね。」

     オレちゃんの問いかけに魔物たちはこくりと頷き、太い舌で唇を舐める。
    『ウデがいいな』
    『アシをたべよう』
    『貪り食ってやろうぜ』

    「カカ!
     バイトさん、今日はみんなに気に入られて良かったですね!楽しんでくださ〜い!」

    「うわぁぁぁッやめろぉぉ!!
     騙したなブラック……
     この、悪魔ァ〜!!」

     悪魔ですって?面白いこと言いますね……

    「悪魔はさとしくんの方なのに、ねえ?」

    「……そうだけど…。」

    「なにか?」

    「な、なんでもない。それより早く帰ろう!あいつらと一緒にいたらブラックまで食べられるよ!」
    「カカッそーですねえ。」


    ―――人間界に戻ってから、またオレちゃんの部屋に行って、ぱぱっと動画編集。さとしくんが風呂から上がる頃に投稿しました。

    「数字が増えていくのを投稿者目線で見るのは気分が違いますね。」

    「もう誰か見てくれたの!?」

    「ええ、100回再生されました。」

    「ひゃく…ッ!!??
     お、おれの動画が100回再生!?
     ってかどんどん増えてる!!??」

     さとしくんは数字が増えていくのに釘付けになって、それからオレちゃんに輝く目を向けます。

    「すごいよ!!ブラックのおかげだ!これからもよろしくね!!」

    「こちらこそヨロシクです、さとしくん。」

     握手をする幼い手はオレちゃんの手にすっぽり収まる。さとしくんは子供といえど悪魔の力は強力なことがわかりました、
     しかし同時に不器用でバカ。オレちゃんが手伝うのに飽きなさそうで助かります。
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