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    nakokoneo

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    nakokoneo

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    すれ違ってるコノノイと奮闘するハイ

    「アーノルドは私のモノだ。誰にも渡さないよ。彼に手を出す輩には消えてもらう」「本当はね、私だけのモノにして安全な場所に閉じ込めたいんだ」と思ってるコノエ
    (なのにノイマン本人には『好きだ』『愛している』は言わない)
    「俺なんかより相応しい人がいる。俺なんかより素敵な女性と結婚すべきなんだ」「いつ別れ話されても仕方ない」と思ってるノイマン
    (コノエに「好きです」「愛してます」と必死に伝えてる)


    「艦長はノイマン大尉に対して『愛してる』と伝えればいいものの何故言わない?大尉も大尉だ。艦長のあからさまな態度に何故気付かない?そもそもあのふたり本当に付き合っているのか?」
    ずっとコノエと共にいた。恋愛感情なんてものは全くない。が、コノエには幸せになって欲しい。
    そんなコノエがノイマンとお付き合いしてるとコノエ本人から聞いた「やっと彼を手に入れたんだ」幸せそうなだけど『彼に手を出すな』が含まれた声で言われたのだ。
    ノイマンの操舵技術に惚れてシュミレーションに付き合わせた事を言ってるのだろうな。と感じた
    (手に入れた。か、他に言い方ないのか?)と思ったが口には出さなかった。

    ノイマンからフラガの匂いがしてイライラしてるコノエ。頭では分かっている。そんな関係ではない事も、あの艦のクルーは距離感が近い事もその理由も理解はしている。しているが、愛する男から他の男の匂いがするのは『いけすかない。』
    付き合いの長いハインラインはコノエの機嫌の悪さに気付く。
    (艦長の機嫌が悪い。原因はノイマン大尉。おそらく大尉本人には非がないパターンか)と内心舌打ちする。

    一方ノイマンはコノエの機嫌が悪い事に戸惑う
    交代した時にいつもなら優しく微笑んでくれる大佐。なのに今日はすごく冷たい目をしてたからだ。
    「俺コノエ大佐になにかしてしまったんだ。別れるって言われたらどうしよう…でも俺が悪いんだし仕方ないよな」
    と、落ち込んでいた。
    フラガに「俺コノエ大佐に嫌われてたかもしれません。」と相談するノイマン
    フラガは「んなわけないだろう。あの人、お前の事好き過ぎるくらい好いてるぜ。」
    と、ワシワシと頭撫でる。「まぁ、コノエ大佐になんかされたらすぐ俺かマリューに報告するんだぞ」と言って去っていく。


    ハインラインはノイマンを探していた。
    ブリッジが冷えているからだ。
    艦長の機嫌をなおせるのは彼だけだ。

    (なんで僕が…)副長が適任だろ!と思いはしたが、冷えた空気のブリッジから抜け出したかった。
    途中フラガ大佐とすれ違った。
    「フラガ大佐」と艦長が不機嫌になった元凶の人物に声をかけた
    「ハインライン大尉から話しかけられるなんて珍しいな。」
    チッ、と思わず舌打ちして
    「あなたのせいでブリッジが地獄です。そもそもあなた方AAクルーは距離感が近過ぎます。第一大佐はパートナーがいらしゃる。悪意のある噂流されたらどうするつもりですか?困るのはラミアス大佐とノイマン大尉ですよ。あなたも艦長が独占欲強いのご存知「ちょっと待って!」
    まだ話してる最中に止められた。
    「ノイマンが泣いてた原因って俺?」
    「泣いていたのですか!」
    ややこしくなるのは勘弁してほしい
    「いや、泣いてはないが、泣きそうだった。『コノエ大佐に嫌われたかも』ってさ…」
    「艦長がノイマン大尉を嫌いになるなんてありえませんよ。」
    「分かってるって!ノイマンにも言ったさ!…で、俺なにしたんだ?」
    フラガ大佐も気付いてないのか?
    「フラガ大佐の香水の匂いです。ノイマン大尉に移ったんです。 」
    「そんなに付けないつもりだったが、匂い強かったか?」
    スンスンと自身の匂いを嗅ぐフラガ大佐
    「いえ、言われたら気付いレベルです。艦長は鼻がいいですからすぐに気付いたのでしょう」
    艦長は独占欲強い割に大尉に対して虫除けはしない。
    「 マジか…」
    頭を抱えたフラガ大佐に「大佐は悪くありません。悪いのは艦長です。」と伝えておいた
    「ところでそのノイマン大尉は?あの2人は話し合うべきだ。」
    とフラガ大佐に聞く
    「ノイマンなら部屋に戻ってる…俺も一緒行こう」
    と、フラガ大佐と共に部屋に向かった
    「ハインライン大尉は待ってろ。俺が呼んでくる」
    と部屋に入ってく。
    しばらくし、
    「無理です!嫌です!艦長に訴えますよ!」
    大尉が言う艦長はラミアス大佐だろう
    「マリューの名前出すのは卑怯だろ!一回コノエ大佐と話し合えって言ってるんだ!」
    「絶対に嫌です!」
    「あぁ!もうめんどくさいな!コノエ大佐はお前の事愛してる。って言ってるだろ!」
    ここは黙ってた方がよいだろ
    「嘘だ!コノエさんは『愛してる』『好き』なんて言わない。俺が一方的に好きなだけなんです。コノエさん優しいから…俺に付き合ってくれてるだけなんだ…」
    と我慢できなくなったのかポロポロと泣き出してしまった…いや、待て。ノイマン大尉はなんと言った。フラガ大佐も絶句している。おそらく僕も同じ表情してるだろう…
    「ちょっと待ってノイマン」
    「『愛してる』はともかく『好き」とも言われてないのですか?」
    「俺らには『アーノルドを愛してるに決まってる!』ってマリューに言い切ってたぞ?」
    「僕達にも『大尉に手を出すな!』オーラ出しています」
    思わずふたりで問い詰めてしまった。
    驚いたのかポカンとした表情は泣いていることもありとても幼くみえた。
    「よし!一発殴りにいこう!」
    「殴る権利あるのはノイマン大尉です!さぁ、大尉ブリッジに行きますよ!」
    独占欲の塊が本人に伝えてないだと?『愛している』と言ってないのは知っていたが、、、「好き」すら言ってないとは…本当に付き合ってるのか?と再び疑問が湧いた

    ブリッジに入る事を拒絶したノイマン大尉をフラガ大佐に任せて僕はブリッジに戻る
    先程はより空気が冷えてる気がした。
    艦長以外のブリッジクルーが期待に満ちた目で僕をみる
    「艦長、ここはトライン少佐に任せて、ノイマン大尉と話し合って下さい。」
    「どうして私がノイマン大尉と話し合わないといけないのかね?」
    冷たい声で艦長が反論する。その声に思わず怯みそうになるが、悪いのは艦長だ!と己に言い聞かせて
    「艦長が悪いのです!ノイマン大尉本人に愛を伝えてない。好きとすら言ってないそうですね。大尉泣いてましたよ?僕らに牽制す暇あるのでしたらノイマン大尉に愛の一言くらい伝えたらどうですか!」
    女性クルーの目が冷たい
    いつもうるさいトライン少佐ですら艦長に引いてるようだ
    他のブリッジクルーも似たような反応している
    艦長は軍帽を深く被り直した。
    「艦長…ノイマン大尉は嫌われた。と思い込んでますよ?」
    「私がアーノルドを嫌うはずないだろ!」
    僕に怒鳴られても…
    「でしたら、ノイマン大尉と話して下さい。ブリッジの外で待っています。ブリッジには、トライン少佐もいます。僕も残るので安心して下さい」
    なんだかんだでこの副長は優秀だ。艦長がいなくとも大丈夫だろ
    「不安でしたら、フラガ大佐もいます」
    フラガ大佐の名前出すと艦長はあからさまに不機嫌になる
    「いや、君らに任せよう。私情をはさんでしまい申し訳ない。」
    と謝りブリッジから退室した
    「一時はどうなるかと思ったよ〜」
    と、安心したのかトライン少佐が一言呟いた
    それを皮切りにヒソヒソとブリッジがざわついた



    コノエがブリッジを出るとフラガとノイマンが待っていた。
    咄嗟にフラガの背に隠れたノイマンにコノエはイラッとした。
    「ほら、ノイマン。コノエ大佐を殴れ!」
    「そんな事できませんよ!」
    「マリューが殴るよりマシだろ?さぁ、一発ガツンと!」
    そんなやりとりを黙ってみつめるコノエ
    それに気付いフラガがは冷たく言い放つ
    「コノエ大佐、口だけだったんだろ?愛してない好きでもないとは思わなかったぜ。うちのノイマン傷付けるなら別れさせる」
    「そんなわけないだろ!」
    怒鳴るコノエ
    「私がどれほどアーノルドを愛しているか、君たちと引き離し私の目の届くところに閉じ込めっておきたいか、何故わからない!」
    「だってよ…」フラガはノイマンをみる
    「嘘だ!コノエさんは優しいから、俺を傷付けないように言ってるだけなんだ!」
    と泣き出した。
    「アーノルド。嘘ではない。私は君を愛してる」
    コノエはギュッとノイマンを抱きしめた。
    「……あの、おふたりさん。とりあえず艦長室で話し合ってもらえます?」
    チラチラと多方面から視線を感じる
    それに気付いたのか気まずそうなコノエはノイマンを引き連れて艦長室に向かった


    ノイマンは艦長室に入る頃には落ち着いていた。
    コノエはノイマンの顔を見て
    「アーノルド、私は君を愛している。ここに縛りつけて閉じ込めたいくらいに…口に出すと君を傷つけてしまいそうで怖かった。」
    「コノエ…さん?」
    「逆に君を苦しめてしまった…」
    すまなかった…とノイマンを抱きしめる
    「俺、あなたに愛されて良いのですか?」
    ノイマンはギュッとコノエの軍服を握る
    「当たり前だ。君は私のモノで私は君のモノだ。愛してるよアーノルド」と強く抱きしめた。
    「俺もコノエさんの事愛してます」
    ノイマンはコノエの軍服から手を離し、コノエを抱き返した。



    「アルバート、意外だったよ。君が私の仲をどうにかするとは…」
    「いえ、ただこのままでは支障をきたす。と判断したまでです。僕が動かなければ、トライン少佐かラミアス大佐が動いたでしょう」

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