人間界に戻ったヒトツメとgarbageは、しばらくの間、以前と同じように過ごしていた。
しかし、その日常の中で、garbageはひとつの疑問に囚われていた。
自分の体は、一体どこまでが許容範囲なのか。
そもそも、“死”という概念は、自分に存在するのか。
それを確かめるために、garbageは自身の体の解析を始めた。
分かったことは、いくつかある。
出せる触手の本数は3本まで。
食事と体内の水分を絶やさないようにしなければならない。
体があまり破損すると動けなくなる。
しかしなぜかゴミ箱の中にいると、壊れた体は回復する。
その中で最も重要な発見は——
触手は切られても問題ないが、根元から引っこ抜かれると地獄のような痛みが走る ということだった。
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