もしもの未来の話。 エピローグ最初はほんの好奇心だった。
18年前に新米隊員として入ったキミは、所謂とっても無口で、隊長相手でもなかなか自分の事を話さないような子だった。
そして時々性格が変わるような、変わった子でもあった。
そんなキミを知る為に、キミ自身が心を開けるように、「カウンセリングを施す」という名目で会話を試みた。
結局はカウンセリングがなくとも、時間と共にキミは色んな隊員に話すようになっていった。
それでもカウンセリングを続けることにした。
医師としてでなく、ボクはキミの事を、キミの奥底に隠している物をどんどん知りたくなっていた。
キミが来て1年経った頃、レスキュー隊の皆でキミの誕生日を祝う、はずだった。…それが突然の探索依頼で訪れた場所でキミの家族と最悪の形で出会う事になった。
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