『あなたにはあたたかい雨が降りますように私は凍ったままでいいから』
樹から冬雨。浩宇→こうう→降雨、の言葉遊びを思いついて、別の人と幸せになっていてほしいという樹の願いを書きました。「私は凍ったままでいい」は冬雨の名前から。冬雨にしたことをずっと抱えて、幸せになんてなれなくていい、なりたくないと思っている様子。
『あなたさえいればそれでよかったの一番嫌いな花は桜』
冬雨から樹。一度目の別れの後のイメージ。別れたのは春のことで、春本樹って名前が桜そのもので、樹は冬雨のすべてだったのに手放されてしまった愛憎を書きました。字足らず、字余りが冬雨の心の不安定さを表せてる気がしてお気に入りです。「あなたには」「あなたさえ」で対みたいに作れたのも嬉しい。
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