悪魔の囁き付き合ってる類カイ
ワンダーランドのセカイにあるベンチに座って、類が眠っていた
カイトがそこに通りかかり気付くと、ちょこん、とその隣に座る
昨晩は現在鋭意制作中のロボット作りにのめり込んで眠るのが遅くなったと言っていたから、休憩にと座ってそのまま眠ってしまったのだろう
カイトは苦笑しながら、眠る類の顔を覗き込んだ
日頃好奇心に満ち溢れてキラキラしている金の瞳は瞼の奥に、にこやかに弧を描く口元は弛く開いている
起きている時に比べてだいぶ幼い印象になるな、と相手が眠っているのを良いことにまじまじと見てしまう
同衾した際はどうしても自分の方が先に寝落ちてしまうから、こんなにまじまじと類の寝顔を見つめることはない…と考えて、カイトは一人顔を赤くした
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