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    banikov3

    @banikov3

    ここは幻覚の最前線!(9割非公開中)

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    banikov3

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    ワラカン🐙🦑
    押し倒されて慌てるでもなく照れるでもなく「で?」みたいな顔してる一貫さんもだいぶやらしいのではないかと思いました……

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    banikov3

    DONE
    ―SIDE:I

     背中に感じるワラビの体温。さっきまでノンストップでくだらない話を続けていというのに、急に押し黙ったかと思うとそのまま俺の背にもたれかかってきた。今度はどんな悪ふざけを思いついたのかと待っていると、規則正しい呼吸音が聞こえてくる。……一瞬で寝たな。いい年してまるで小さな子供のようだ。
     たいして重くはないが、俺が動けばワラビは倒れてそのまま頭を床に打ち付けてしまう。どうしたものか。

    「おい、ワラビ」

     声をかけても相変わらず静かな寝息が返ってくるだけ。……仕方ない。こんな格好では熟睡もできないだろうし、しばらくすれば勝手に起きるだろう。
     このままぼんやり座っているのも手持ち無沙汰で、抱えたベースの弦をなぞる。軽く弾けば、俺の半身からはいつもよりも優しく穏やかに低く深い音が響く。思いつくままに緩やかなメロディを奏でる。俺たちがステージの上では決して演らないようなメロウなフレーズ。ワラビに聴かせれば、きっと即「つまんない、ぜんぜんアガらない」などとダメ出しをしてくるだろう。そこはリミキサーとしてのお前の腕の見せ所だろうなどと煽れば、思いもよらないようなアレンジで1曲仕上がってくるだろうか。そんなことを空想しながら、指の赴くままに音を紡ぎ続ける。たまにはこういうのも悪くはない。
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