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    geewota

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    geewota

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    癸生川と涼二 短め 全年齢健全SS
    白鷺への布石少しあり
    この二人の会話がとにかく見たいという文章
    正直もっと見たい
    比較的まともな涼二が出てくる

    Misskey.io小説部のお題候補をフライング拝借
    お題:蛙
    癸生川を知らない人でも一応見れる形にしました

    #癸生川
    decanateRiver
    #癸生川凌介事件譚
    kesakawaLingsukeEventTam
    #きぶりょう
    #SS

    ただ今此処に、流れる時を癸生川凌介
    K県鞠浜市鞠浜台に事務所を構える癸生川探偵事務所の所長。現れたらたちどころに事件を解決してしまう稀代の名探偵。大胆不敵で自信満々。なにかにひらめいたり興奮すると奇怪な行動や言動をとる。身長が高く若干髪が長い。好きなときにたくさん寝る。年齢不詳だが20代の可能性も少しあり。

    白鷺洲涼二
    癸生川探偵事務所に勤める、18~20歳前後の眼鏡をかけた探偵助手の青年。超がつくほど優しい。癸生川の有能な助手としてあらゆるサポートを務めている。人の感情を視ることができるが、癸生川にはごく自然体で接している。


    癸生川探偵事務所。
    ここ、鞠浜台に構えられた、小さな探偵事務所だ。
    所長である探偵、癸生川凌介は、神出鬼没の気質があり、今日は、どこかへと行ってしまっていた。
    しかし、癸生川が出かける前は曇りだった空模様がしばらく前から大雨となり、傘がそのまま置かれているのを見て、涼二は「やれやれ」とした気持ちで彼の帰りを待っていた。
    「癸生川……傘も持たず、この雨の中、どこまで行ってるんだ?」
    所内の作業が一段落し。涼二は窓の外を見やっていた。
    と。
    「うひょーーーーー」
    階下から、癸生川の声が聞こえて来る。
    ……あの声。
    どうやら、戻って来たみたいだ。

    玄関を見ると、すっかり水も滴るいい男になってしまった癸生川が入ってきた。
    「急に降られてしまった! 帰ったよ。白鷺洲君!」
    「おかえり、癸生川。傘もなしに、大丈夫だったのかい?」
    事務所で留守番をしていた涼二が、事務所にあったタオルを癸生川に寄越した。
    「髪が濡れてるよ。シャツも、びしょびしょじゃないか。着替えたほうがいいと思う」
    「そうする!」
    癸生川は、この事務所内の自室で寝起きして生活をしていた。
    「ふわ〜ぁ」と眠そうにあくびをしながら自室に行き、替えの服に袖を通す。
    「この雨の中、ケーキも買ってきたの? 美味しそうな焼き菓子もある」
    「通りがかりにね。雨宿りに寄った建物で、ついでに買ってきたのだよ」


    「白鷺洲君。こっちに来たまえ」
    着替え終わるなり、事務所内をうろうろしていた癸生川が、玄関のほうから声をかけてきた。
    「どうかした?」
    涼二が覗くと。癸生川の足元に小さな緑色の生き物が見えた。
    「アマガエルか。ここ、3階なのに」
    「この雨だからな。どこからか、ここまで登ってきたんだろう」
    「餌になる虫とかいないし、逃がしてやったほうがいいんじゃないかい」
    「大丈夫だろう。我々の目には見えないところに、餌食になるものがいるかもしれない」 
    「ケロッ」という鳴き声を聞いて、涼二はふと、望郷の想いを呼び起こされた気持ちになった。
    「蛙、今は道路が整備されたりで少なくなったけれど、前は、田舎のほうにいっぱいいたんだ。田んぼが多い場所だから」
    「白鷺洲君の出身は、A県だからな」
    「雨の日や夜になると、よく外から鳴き声が聞こえてきた。蛙の合唱だね」
    「なるほどな。白鷺洲君の故郷か。いつか、行くこともあるかもしれない」
    「なにもないところだよ。自然だけは豊かだけど。特に、紅葉の季節なんかは、綺麗だと思う」
    涼二の生まれや育ちはなかなか複雑なもので、探偵である癸生川も、それを知っていた。

    癸生川は、涼二が故郷に抱いている万感を感じ取り、話を終わらせて、ごろりとソファに横になった。
    「白鷺洲君。温かいほうの紅茶を淹れてくれないか!」
    「ホットの紅茶か。ケーキと一緒に、お茶にしようか」
    涼二は事務所のキッチンにお湯を沸かしに行った。

    そのまま、ゆっくりとした時が流れる。
    涼二が紅茶を手にして戻った時、癸生川はすっかりソファでうとうととしていた。
    「紅茶だよ」
    「うむ」
    癸生川は眠そうな顔のまま身を起こした。
    「歩き回って、疲れたんじゃないか?」
    「ただただ眠い! 僕は、君の顔を見ると眠くなるのだよ」
    またあくびをする癸生川を見て、涼二は穏やかに笑った。
    「ケーキ、どっちがいいの? チョコとチーズケーキがあるけど」
    「そのクルクルしたチョコが載ったやつがいい。白鷺洲君はチーズケーキが好きだろうから買ってきた!」
    「これ、僕に選んできてくれたのか。ありがとう。癸生川」
    甘いものといったら、癸生川の好物ではあるけれど。
    一体どこにいて、いつ何をしているのかわからないような行動をしている最中でも。自分の好みをしっかりと選んできた癸生川の気持ちを、涼二は素直に喜び、微笑んだ。
    「バターフィナンシェもある。君も食べるといい」

    雨降りの午後。
    ティーカップを傾けて。
    きょうも特に依頼は来ず。そのままゆっくりとした時を過ごして。
    故郷での想いすらも、かた時忘れ。

    こうして事務所で共に過ごす、今という時間を紅茶とともに味わう。癸生川と涼二のふたりだった。



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    DONE癸生川×涼二×伊綱ハピエンBLNLないまぜご都合短文 匂わせ微弱 性的描写シーン無し

    スクストを見習って癸生川も涼二さんも伊綱ちゃんも3人一緒に幸せにする可能性の未来に連れて行くことにしました。

    独り占めできる日を振り分けられる初代助手。
    白鷺洲涼二は観念して重婚しろ。
    ちなみに万能薬のおかげかは不明ながら、涼二さんの例の繊細さんな性質も敏感さがだいぶ落ち着き、身体も元気になっているようです。
    白鷺洲涼二は振り分けられる「涼二さんが帰ってきてから、ちょうど3週間になりましたね。先生」
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    「ところで『例の件』ですけど…。先生、どうですか?」
    「うむ。伊綱君が提案してくれた通りだが…」

    「奪い合えば足りぬが。分け合えば足りる!」

    「伊綱君は土曜日と日曜日、どっちが第一希望なんだ?」
    「ここは公平性とわかりやすさを加味して、隔週で交代にしましょう」
    「なるほど。ならば金土日はセットがいいな!」
    「週末はご褒美、というわけですね、先生。ナイスです。カレンダーにシール貼っておきますんで。調査が入ったときは、後ろに順延しましょうか」

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    330

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     この冬は色々あって。
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    のうべ

    Happy New Year一次創作「white memories」のお正月。
    世界観の事情から本編ではお正月ネタはできそうにないので、もしも○○があったら……的なやつです。
    本編は支部や個人サイトに公開してます。

    【簡単な人物紹介】
    ティジ:レリアンという国の王子。好奇心旺盛。
    ルイ:ティジの幼なじみ。ティジのことが好き(ティジはそのことを知らない)
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