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    ponpontatsuta

    @ponpontatsuta

    20↑けあきが好き

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    けあきのあゆみ
    コスプレはいいね!

    メイドの日「おい、それは何だ」
    「男性サイズのメイド服ですにゃ」
     にゃーんと猫又が、何でもないことみたいに言う。KKは青くなったり赤くなったりしながら、刃物みたいな声で言った。
    「オレも暁人も着ねぇぞ」
    「女狐の格好はするくせにぃ」
    「オレはしてねぇし、あれは強いから、いいんだ」
    「じゃあ、暁人は? 暁人は着てくれる?」
     にゃーんと、可愛く首を傾げられた。そうは言われても。
    「KKが嫌がることは、したくないなぁ」
    「そんにゃあ」
     困り眉の猫又、かわいいな。
     でもダメだ。メイド服は二着。このままだとKKまで、メイド服を着る羽目になってしまう。
     ちょっと見たいけど、だからってKKが嫌がることは、本当に本意じゃない。だから僕もお断りする。ごめんね。
    「二人で着ると一日三回だけ絶対共鳴出来る一品なのにゃ」
    「えっ……」
    「あ?」
     女狐といい、このメイド服といい、どうして女装装備ってこんなに強い効果持ちなんだろう。ほら、KKだって本気で迷い始めた。あれがどれだけ強くて得難いものか、エーテル関連で苦労してきたKKだからこそ思うところもあるんだろう。
    「着ないぞ」
    「だってさ。ごめんね猫又。諦めて」
     でもやっぱり嫌だよね。分かる。僕だって出来れば着たくない代物ではあるから。
     うん、残念だった。残念だったなぁ。
    「絶対共鳴は一日一回だけになるけど、メイド服と執事服のセットもあるにゃ」
    「買った」
    「買うなよ!?」
     僕が猫又に冥貨を払っていると、KKが絶対共鳴みたいな顔色で僕を止めに来た。
    「大丈夫。メイド服はロングスカートだから、女狐ほど恥ずかしくないよ」
    「オマエ強えな!? いやそうじゃねぇよ! いいのか!?」
    「いいよ。女狐は強い装備だけど、僕専用でしょ。KKの強い装備も欲しかったし、それに」
     一旦言葉を切って想像する。執事服を着たKKの格好良さ。
     うん、良。良すぎる。
    「KKの執事姿、見たかったから」
    「見たがるな」
    「僕のメイド服、見たくない?」
     ちょっと黙っちゃうKK、素直で素直じゃなくて、可愛いと思う。キュンとする。格好良いのに、こういうギャップが、本当に好きだ。メイド風に言うと、萌え萌えきゅんだ。
    「オレが買ってきたのでも……」
    「ん?」
    「何でもねぇ!」
     それは、プレイ用のあからさまにえっちなメイド服のことだよね?
     着ないよ? だって、恥ずかしいじゃないか。
     僕だって男なんだから、何でも喜んでやってると思われるのは、心外だ。
     スカートの開放感は、嫌いじゃないけど。恥ずかしいものは恥ずかしいんだ。

     そんなこんなで執事メイドセットをお買い上げした僕は、これを着るほどの強敵が現れることを、手ぐすね引いて待ち望んでいる。


    「メイド服は着てくれなかったにゃ!」
    「そうか」
    「でも執事メイドセットは売れたにゃ!」
    「それは重畳。では、メイドセットは引き取らせてもらう」
    「いつも思うけど、何で直接渡さないにゃ?」
    「…………その場で破られるとは思わないか」
    「ごめんにゃ。その通りにゃ。じゃあ、毎度ありにゃ」
     祟り屋さん、いつもありがとうにゃ!
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