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    saito_hrak

    @saito_hrak

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    saito_hrak

    MEMO3/20/21恋鷹展示用小話です。頭空っぽにして読んでください。当然のように離婚済み設定ですはい。鷹Side1
    「…だからお前は嫌いなんだ」
    エンデヴァーさんは苦々しくそう吐き捨てて、くるりと背を向けて部屋を出て行ってしまった。遠ざかって行く背中を見ながら、何か言わなきゃ、と必死で言葉を探したけれど頭が真っ白になって何も出てこなかった。どんな時でもペラペラ良く回る自慢のお口も、無駄に回転の早い頭も全く役に立っていない。ただ何を言えば彼を引き留められるかそればっかりを探していて、同時にそれが更に彼の怒りを買ってしまわないか。怖くなって折角どうにか出かかった言葉も引っ込んでしまう。
    そうして俺が何も言えないでいる内に、彼は振り返りもせず出て行ってしまった。ドアの閉じる音、遠ざかっていく足音がやけに耳に残った。
    俺の温めすぎて発酵寸前だった初恋は、この日粉々に散ってしまったのだった。
    「はぁ…こんなことなら告白なんかしなきゃよかった」
    後悔先に立たず。
    それから数日後。複数のヒーロー事務所とチームアップを行いその打ち上げに来た居酒屋で、いつもより多めにアルコールを摂取した影響かついついいらんことを呟いた。人生初の告白に玉砕した後なんだもん。それくらい許して欲しい。見逃して(この場合聞き逃 6105

    saito_hrak

    MEMOショートケーキだけにショートな……苺のショートケーキが食べたいと強請ったのは俺。エンデヴァーさんはそれを最高の形で叶えてくれた。エンデヴァーさんの立ててくれたホイップはとても甘くて、美味しくて。残す気なんてさらさら無かった。余った分はスプーンで掬ってでも食べたい。そう思っていたし、そのつもりだった。だけど…だけどさ?思わないじゃない?そのクリームを身体中に塗ったくられて逆に自分が美味しく(?)頂かれる羽目になるなんて。
    羞恥に目をギュッと閉じて、「んーーっ」て呻き声を漏らすと上から「ふふっ」って低く笑う声がした。
    「もーーーーっ」
    堪らず抗議の声を上げると、
    「悪い悪い」
    と全然悪びれない声が降ってきた。エンデヴァーさんは、さっきからずっとボウルに残ったホイップクリームを指で掬っては、俺の肌にそれを塗りつけ、舌で舐めとる…を繰り返している。冷たい感触と、それを追う熱い舌。時々ぢゅ、と音がしてチクッとした痛みが走る。やがて身体中が熱くて熱くて堪らなくなった頃、急に刺激が止んで「フム…」と妙な視線を感じて目を開いた。
    「ストロベリーショートケーキか…確かに美味そうだな」
    「…ぇ、なんのこと…」
    熱を孕んだ視線の先を辿ると、 623