ズキ……と頭の芯に響く痛みを感じた気がして…ぼんやりとしたままの意識を取り戻そうとする前に誰かの悲鳴で意識が呼び戻される。
ハッとして辺りを見回すと一緒にいた友人2人が見知らぬ人間に痛めつけられていた。助けようとして立ち上がろうとすると拘束されていることに気が付く。
「お?こっちのにーちゃんも目を覚ましたみたいだぜ」
「なら…たっぷり可愛がってやんねぇとな?」
ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべたままで1人の男が近付いてくる。その近付いてきた男を睨みつけると
「なんだお前ら…あの2人に何をしやがった!ツェルちゃんとスコーンを離せ!」
「他人の心配してる場合かぁ?まぁ威勢のいいエモノは嫌いじゃねぇ」
そう言うと男は俺の顔を掴み強引に口を開かせると大量の水を注いできた。
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