ちゃぷたー②「言質は取ってある」
ルシファーの言葉に、アダムは耳を疑う。
疑ったが自分が間違ってた事は一度もないと改め直した。
目の前まで、スマホを突きつけられていたが、ただのブラフだと、鼻で笑う。
「嘘つけ」
しかし何の躊躇もなくピコンと再生される動画に、嫌な予感が背中を伝う。
重い石でも押し付けられたように前のめりになって、スマホに食いついた。
音声は、声が飛び交って、どうやらどこかのBARのようだ。
手ブレが激しいが何とか内装を捉えて、記憶を巡らせる。
しかし、こんなBAR覚えがない、ほらな、やっぱり嘘
「もーアダム、起きてっ!迎えが来たよー!」
しかし、エンジェルの声と共に名前が呼ばれ、事態は一変する。
映像は焦点を捉えて、カウンターで項垂れる男を映し出した。
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