5回好きと言わないと出られない部屋のメモ好き好き好き好き好き!
うわ、めっちゃ適当…
ユウくんは一息でそう言うと、壁にかけられたカウンターの方へ目をやった。同じようにそちらを見るとなんとカウントが1増えている。
今ので良かったのかよ…とドキドキした気持ちを返して欲しいとモヤモヤしている傍ら、ユウくんは
変わりましたよ!カウント!余裕ですね!
なんてウキウキしてる。
そりゃこんな簡単にクリア出来るなら世話ないし、苦労もなく部屋から出られるのだからこっちだって何も文句は無いはずなのに…なのに、、
何でこんな気持ちになるかな…
じゃあ次は先輩がお願いします、と
ユウくんがとことここちらに寄ってくる。
やたら余裕たっぷりな感じがムカついてオレはその両頬を両手で包み込み、顔を上げさせ目を合わせる。
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