拝啓孤独が埋まらない貴方へ埋まらない
ノースブルーを拠点とするそれはそれは凶悪なファミリーがいた。その海賊の船長は仲間たちの中でも幹部以上の者たちを[[rb:家族 > ファミリー]]と呼び、大事にしていた。
船長には生き別れの弟がいた。生きているかも分からないので生き別れというのは正しくないかもしれない。彼は幼い頃弟と共に迫害された苦しい経験がある。あの頃は弟を守らねばならないと強く思い、実際数多の場面で弟を助けてきた。弟はドジで泣き虫だった。
弟は今も生きているのだろうか、生きていたとしたら、制する声を聞き入れず父を殺した自分を憎んでいるだろうか。彼が弟を忘れたことはなかった。
そんなある日突然弟は彼の元に戻ってきた。
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