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    宴 酣

    @0takena0

    ジャンル問わずワンクッションが必要だと判断した作品、公式設定を逸脱した捏造多めの二次創作おきば

    注意書きは設置しますので、よくお読みの上ご覧ください。注意書きを読まずにご覧になった際の苦情は受けつけかねます。

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    宴 酣

    DONE『彼は誰がために哀歌をすさむ』シリーズのプロローグ、期間限定公開です。いつにも増して捏造過多かつ、☀️🌑どっちもちょっとかわいそうです。
    期間が終われば、Web再録などするまで実物の本にのみ収録作品になります。
    陽沈まぬ塔の玉座から君へ送る ―—“こちら”とは異なる歴史を辿ったとある世界。めざましい発展を遂げる人類の叡智は近世相応の文明へと成長を遂げ、空を飛ぶ技術の発明すら可能にした。
     人や物を遠い地へ運ぶ飛行船は生活を豊かにし、また一方で陸と海に加えて空までもが領土として認められると、争いの火種となることもあった。優れた技術を持つ国などは、航空機を武器とする物騒な開発にすでに手をつけているという。
     古来より地上から仰ぎ見ることしかできず、神々の姿を思い描くほどに人類が焦がれ続けてきた空という領域。そこへようやく手が届くようになった、そんな時代。世界で唯一、それを許さない王国があった。
     初めて目にする者がいたならば、およそ人間の手で造り上げられたとは到底思えない高さを誇る石造りの摩天楼を前に言葉を失うだろう。しかしその塔を象徴とする古い王国の存在を知らぬ者など、世界にはいない。ひとはこの地を、The Kingdom of Tower……高塔国、塔の王国と呼んだ。
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