雨のち雨雨のち雨
久しぶりに藍氏の二の若君と遭遇した。
「含光君三百年ぶり位か」
冗談を効かせた挨拶をして気まずい雰囲気を飛ばそうと思ったのだが。
「くだらない」
何時もの返事を貰えて安心して横に並んだ。
「お前は変わってなくて安心したよ」
「貴方も相変わらずだな、少し・・いやなんでもない」
俺は藍湛の少しの後の消えそうな言葉が最後まで聞き取れなくて頬を膨らませた。
「言いかけた言葉の続きを聞きたいなぁー藍湛」
ひよいと藍湛の前に飛び出して顔を近づけた。
「危ないからやめなさい」
そう言って一歩足を引く。
「危ないではなくて誤解を招くからって言わないと」
魏嬰は紅い眼を細めて横目で周りを見渡した。
周りの人達別の門下達がが俺たちを見て小さな声で話していた、ほぼ俺の悪口だろうけど、含光君の話もしている奴もいるのには驚いた。
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