トラブルメーカーバスターズ閉店間際のホームセンターは客もまばらで、昼間の混雑が嘘のように静かだった。
レジに並んだ残り少ない客を捌き、閉店アナウンスが流れれば本日の業務は終了──そのはずだった。
「オラ、早くカバンに金を詰めろ!」
目出し帽を被った男に銃を突きつけられ、震える手でレジの中身を言われるがまま鞄に詰めながら、ホームセンターの店員は己の不運を呪った。
まさか客の少ない時間帯を狙って、強盗が押し入ってくるなんて思ってもみなかった。
強盗は二人組だった。レジに陣取り店員に銃を向けている男と、もう一人。店内に残っていた客数人と同じシフトに入っていた同僚を銃で脅し、レジ前に誘導して一箇所に集め見張っている。
さほど大きくもない街唯一のホームセンターであるこの店は、大した広さはないが日用品から食料まで取り揃えているため住人のほとんどが利用する。
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