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    tobari_2p

    @tobari_2p 
    文章書きかけ格納庫。今のところズ!!斑こは/BMBモチェ中心

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    tobari_2p

    DONEそうたさんの斑こはアステカ文明生贄ぱろ漫画の三次創作文。
    遅ればせながら、お誕生日おめでとうございました!漫画を読んだとき一人燃え上がって、衝動のまま勝手に書いた文に快く公開許可くださったそうたさん及び原案のお二方に感謝🙏

    ・こはく視点
    ・タイトルの通り、恋愛感情の色が強い二人
    ・一部台詞や展開は漫画を抜粋(許可戴いてます)

    以上が許せる方のみお読みください!
    七日間恋話一生に一度、最初で最後の恋をした。

    こはくが新たな贄として神を祀る神殿に引き立てられたのは、儀式の数週間前のことだった。
    この国の神は民を庇護する代わりに、常に新鮮な若い血を求める強力な荒神である。
    よって、生贄は順繰りに領地の村々から選定される。
    そうして此度はこはくの村の番が回ってきた、というわけだ。
    両親や姉たちはこはくの選定を密かに嘆いたが、こはくは自身が選ばれたことが誇らしかった。
    贄の選定を受けた一族は、その後の暮らしを一生国から保証される。
    自分の命で家族全員の身代が贖えるなら、この身を捧げても惜しくはない。
    そう割り切って、こはくは迎えの神官に連れられ故郷の村を後にした。
    輿に乗せられ村から村を経由し、程なくして国の中心である王都へと辿り着くと、往来には贄としてのこはくを一目見ようと大勢の人間が集まっていた。これから神殿入りするこはくを盛大に讃え、歓声を上げる者もいる。
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    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『自己犠牲』『拗ねる』
    珍しくお題混合。窮地の際に庇われて盛大に拗ねるこはくんと、自分が犠牲になることを厭わない三毛縞の話。捏造のテレビ番組の話があります。結成してすぐならともかく春宵以降は、無自覚にお互いの存在が大切になっていたらいいなあ…という願望。タイトルは相変わらずフィーリングだけど、結局お互い様なんだよなあ君たち…という意味を込めて。
    相互作用エゴイスティック『──こはくさん。後は、頼んだ』
    トン、と軽く背中を押されたと思ったら、ひどく優しい男の声が耳に届き。
    ──その瞬間、すべてがスローモーションになった。
    次いで聞こえてきた破裂音にこはくがゆっくりと振り向くと、自分の背中を押した男の胸元に真っ赤な染みが広がっていく。
    『……斑はんっ……!』
    どこか穏やかかつ満足気な表情で後ろに倒れていく男の名前を、自分でも驚くほど悲痛な声で叫ぶ。
    必死に伸ばした手は、虚しく空を切るだけだった。


    ****


    慌ただしい新年度始めも過ぎ行き、徐々に初夏へと移り変わろうとしている晩春の夜。
    都内某所に建つマンションの一室にて、桜河こはくはリビングでソファに凭れかかりながら、仏頂面で目前のテレビを眺めていた。
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    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『真ん中バースデー』バースデー当日ぶっちぎり大遅刻だけど、ワンドロお題にあったので…許されたい…。真ん中バースデーって概念を知らないこはくがたまたまらぴに教えられてなんかそわそわしちゃう話。斑こはどっちも若干キャラ崩壊してるからご注意ください。ちなみに桜の日ネタも絡めてあります。斑こはの真ん中バースデーが桜の日って出来すぎてると思うんだよね…デキてる…?そう……。
    今日が特別な日だと知ったのは、まったくの偶然だった。
    『ねえねえ、こはくっち、知ってた?』
    今日って三毛縞先輩とこはくっちの真ん中バースデーなんだよォ!
    たまたま空き時間にシナモンでばったり顔を合わせた藍良から、無邪気にそんなことを言われこはくは首を傾げた。
    こはくにはそもそも『真ん中バースデー』なる単語すら初耳である。
    『バースデー』という単語が含まれることから誕生日に関係する何か、という推察はさすがに出来たのだが──
    『わしの誕生日はとっくに過ぎたし、斑はんの誕生日はもうちょい先やけど……?』
    『うん、だからねェ、二人の誕生日のちょうど中間の日が真ん中バースデーなんだよォ!』
    ファンの子がSNSで取り上げているのを見たのだ、と藍良は実際にスマホの画面を見せて力説する。
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    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『手袋』前回のお題なので周回遅れ参戦ですが、なんとか書ききれたので投稿。楽屋でなんとなく斑の手袋を嵌めてみるこはくんの話。たまには裏仕事っぽい話を書いてみたかったけど、いまひとつ締まらないうえに書きたいところに辿り着くのにだいぶ時間掛かってしまった…。最終的にはただいちゃついてるだけの話ですが、なんでも許せる方のみお読みください。
    狩人の掌中楽屋というものは、現場の雰囲気がそのまま反映されていることが多い気がする。
    まるで自宅のように安心して寛げる空間を演出しているところもあれば、一時の待機場所だからと、あからさまに簡素でよそよそしい雰囲気の場所もある。
    今日の現場は前者だったが、こはくはかえって落ち着かなかった。
    ──それもそのはず、一見して落ち着ける空間を演出している室内には、さりげなく見つかりにくい位置にカメラが数台、密かに設置されていた。
    極力カメラを意識しないよう、なるべく自然に振る舞ってはいるつもりだが、その素振りだけでひどく気力を使う。
    ──まったく、品のない趣向やわ。
    内心でひどく呆れながらも顔には出さず、こはくはこの仕事を受けた経緯を振り返る。
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    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『筋トレ』『イタズラ』筋肉シャッフルお疲れさまでした記念(?) 『La Mort』より『舞闘会』のが時系列的には先だったんだよな~っていうのを考えてたら生まれた妄想。初シャッフルで緊張したこはくんが馬場マンションにいる三毛縞になんかしらの助言を求める話。たぶんこの斑こはは成立してる。
    prank communication寒さも本格的になって久しい真冬の夜長。
    都内某所に建つマンションの一室。
    暖房の効いた暖かい部屋の中でソファに凭れながら、桜河こはくは台本を読み耽っていた。
    読んでいるのはつい先日、結成が決まったばかりのシャッフルユニット『La Mort』が出演する映画の台本だ。
    こはくはその選抜オーディションに見事受かり、初めて従来のユニットとは異なるメンバーでシャッフルユニットを組むことになった。
    一通り台本に目を通し終わると、こはくは心の裡で小さく呟いた。
    ──アイドルの仕事っちいうんは、ほんま、いろんな種類があるんやなあ。
    これまでこはくが主に受けてきた仕事はライブや歌番組で歌って踊ったり、バラエティ番組で仲間たちと和気藹々と喋って場を沸かせるといったものばかりで、演技についてはまったくの未経験、ド素人だった。
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    DONEわんどろ用に書いていたはずなんだけど、期限ぶっちぎりすぎてお題何で書きたかったのかすっかり忘れてしまった斑こは短文。たぶん『無自覚』か『なつやすみ』あたり…?
    夏場の馬場マンションはお互いに避難スポットとして大いに活用してそうだな~という話。三毛縞のこはくんへの感情がだいぶ甘いかつ激重なのでご注意ください。春宵後の相方かわいい期だから仕方ないネ!(春宵後軸を言い訳に使うな)
    うちに帰ると猫が床に落ちてます(タイトル)燦々と降り注ぐ日差しが肌を差す季節が到来し、冷房がフル稼動する日々がやってきた。
    三毛縞斑は単独での仕事を終えると星奏館には帰らず、都内某所に所有しているマンションに足を向けた。
    ESアイドルが居住する寮、星奏館は諸々の設備投資がしっかり成された快適な空間ではあるが、斑の割り振られた部屋は四人部屋で夏場は人口密度故か体感温度がぐっと上がる。
    それでも同室に劇団員とアイドルを兼任する『fine』の道化師日々樹渉やスタプロの風雲児『Trick star』のセンター明星スバルなど、超多忙な面子が揃っているため、部屋に全員が揃うことは滅多にない。
    だが、そろそろ時期的に学生は夏休みに突入する。そうなれば現役高校生のスバルや同室最年少である『Switch』の春川宙などは、泊まりがけの仕事でも入らなければ夜は確実に常時在室になるはずだ。
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    DONEモクチェズ版ワンライお題「怪談」
    もはやワンライじゃねえんですけど…っていう恒例の遅刻魔ぶり…。
    ゲストにリモートなアとル。諸君はミカグラ後も定期的にオンライン会合してるとよいなっていう願望を詰めました。チェが名前しか出てこないけどモチェです、と言い張る。
    それにしてもお題怪談なのにぜんぜん怖くないな!
    憑いているのは……?里を出て二十数年になるが、外界の技術の進歩は目覚ましいものがある。
    出奔した先で便利な道具に触れるたび、モクマは目を瞠ったものだ。
    そして今もその便利な道具に助けられ、大切な仲間と定期的に連絡を取り合えている。
    『……で、ですね、署内の人間の間で噂になっているんですけど、遅くまで残業していると必ずどこかから呻き声が聞こえてくるんです……僕もこないだ残業してたときに聞いてしまって……』
    分割されたPC画面の向こう側でルーク・ウィリアムズが落とし気味の声で囁く。
    モクマは神妙な面持ちのルークにどう返したものか、といつものへらりとした笑みを崩さぬまま考える。
    『……なんだそれ。寝ぼけてんのか』
    と、モクマが返答する前に、分割されたもう一方の画面に表示されたアーロンが呆れた様子を隠しもせず言い放つ。
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    DONEモクチェズワンライお題「ホームセンター」
    同道後、世界征服の過程で世界中回りながら、測らずもこういうトラブルに巻き込まれて解決して、を繰り返してくうち都市伝説とかになってるといいなあっていうモチェです。
    名もなきモブ視点ですので苦手な方はご注意ください。
    ホームセンターの仕様とか具体的なこと一切考えず書いたのでツッコミどころ満載ですが、そのへんは薄目で見てやってください……。
    トラブルメーカーバスターズ閉店間際のホームセンターは客もまばらで、昼間の混雑が嘘のように静かだった。
    レジに並んだ残り少ない客を捌き、閉店アナウンスが流れれば本日の業務は終了──そのはずだった。
    「オラ、早くカバンに金を詰めろ!」
    目出し帽を被った男に銃を突きつけられ、震える手でレジの中身を言われるがまま鞄に詰めながら、ホームセンターの店員は己の不運を呪った。
    まさか客の少ない時間帯を狙って、強盗が押し入ってくるなんて思ってもみなかった。
    強盗は二人組だった。レジに陣取り店員に銃を向けている男と、もう一人。店内に残っていた客数人と同じシフトに入っていた同僚を銃で脅し、レジ前に誘導して一箇所に集め見張っている。
    さほど大きくもない街唯一のホームセンターであるこの店は、大した広さはないが日用品から食料まで取り揃えているため住人のほとんどが利用する。
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