年の差白杉「白石、俺の事抱いて」
「大人になったらね」
「ケチ!」
もう何回目になるのか思い出せないくらいに繰り返してきた俺のお願いは、いつも通り適当に流される。
基本的に俺のお願いはなんでも聞いてくれる白石だけど、これだけは聞き入れてもらえない。
俺はもうずっと昔から、白石の事が好きだって言ってるのに。
白石の方も俺が好きだと言えば「俺も好きだよ」と言ってはくれるけれど、じゃあ俺を抱いてと言うと次に続く言葉は必ず「杉元が大人になってからね」である。
一番最初に「しらいし、俺とえっちなことしよ」と、白石を誘った当時の俺はまだ小学生。
どこでそんなことを覚えたんだと大層驚かれたが、近頃の小学生のマセガキ具合を舐めないで欲しい。
3714